2024年 5月 4日 (土)

安倍首相あわてさせた「保育園落ちた日本死ね!!!」政権揺さぶる広がり!放っておくとヤバイ

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

村中が認知症のオランダ「ホグウェイ」レストラン、スーパー、美容院、映画館もあって従業員はみな介護スタッフ

   次の記事がいちばんおもしろかった。週刊ポストによれば全員が認知症の村があるそうだ。オランダの首都・アムステルダムから車で20分ほど走った田園地帯にその村はある。3~4メートルほどの高い塀にぐるりと囲まれているこの村は、オランダ企業のヴィヴィウム・ケアグループが運営する介護施設「ホグウェイ」という。その広報担当者がこう説明する。

   <「ここは09年に開設された介護施設ですが、入居できるのは認知症患者だけで、現在152人が暮らしています。

   他にはない特徴の一つとして約1万2000平方メートル(甲子園球場のグラウンド面積とほぼ同じ)の敷地がひとつの『街』のように機能していることが挙げられます。

   カフェやスーパーマーケット、映画館など、入居者がくつろげる環境を整えています」>

   患者を病院や施設に閉じ込めるのではなく、極力それまで通りのライフスタイルを送らせてあげることが、どんな治療にも代えがたいケアになるというのである。敷地内には約250人のスタッフが配されている。英国紙「ガーディアン」が「認知症患者のためのテーマパーク」と報じたそうだ。

   日本の認知症患者は予備軍も合わせて800万人と推計されていると週刊ポストは書いている。そこまではどうかと思うが、厚生労働省によると2025年には700万人、65歳以上の5人に1人が認知症になるといっている。今や認知症の治療はアメリカでは医療費の最多になっており、日本もすぐに追いつくことは間違いない。このような施設は日本でも研究する必要があるはずだ。

   「ホグウェイ」では認知症の高齢者が違和感なく日常生活を送れるように、カフェやレストラン、スーパーマーケット、美容院、映画館なども併設されている。普通に見えるスーパーの店員も美容師もみんな施設スタッフ。買い物は事前に渡されているカードで決済。利用額の上限が決まっているので、買いすぎて混乱することはないようだ。

   だが、入居費用は月額6000ユーロ(約62万円)と相当高い。それに食費などは別途自己負担になる。よほどのセレブでないと入れはしない。<「認知症患者がそれまでと同じように生活できる環境を設けているのは、彼らをリスペクトしているからです。そうした取り組みがメディアで取り上げられれば、認知症患者にスポットが当たり、人々が考えるきっかけになります。その意味でもこの施設が存在する意味は大きいと考えています」(広報担当者)>

   下流老人には夢のまた夢だが、どうせ認知症になれば周りのことは気にならなくなるのだから、どこでもいいからこんな施設の廉価版をつくってほしいものである。それも早めに。


元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

姉妹サイト

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中