イギリス「国民投票」EU離脱!脱退交渉・協定に2年・・・やっぱり大変と揺り戻し再投票?
2016.06.24 15:30
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懸念される「離脱ドミノ」デンマーク、オランダも国民投票求める世論
しかし、EU離脱を望む声はイギリスだけでなくEU各国に広がっている。イギリスの国民投票の結果に刺激されて、離脱ドミノ現象が起きると心配されている。とくにデンマークは「デンマークも民意を問うべきだ」と国民投票に向けた動きが活発化している。5月(2016年)に行われた世論調査では「国民投票すべき」(42%)が「すべきでない」(38%)を上回った。
オランダでも反EUを唱える市民グループの代表は「28か国に拡大したことでEUの権限が強まり市民生活を縛っている」と批判する。目指すのはEU離脱の国民投票だ。オランダでは30万人の署名を集めれば国民投票に掛けることができる。現在、市民グループの署名は7万人を超えているという。
では、EUは今後どこへ向かうのか。慶応大の庄司克宏教授はこう予想する。「今後、ドイツとフランスを中心に財政統合、政治統合に向かわせる『二速度欧州』という立場と、イギリスのように好きな政策だけ協力する『アラカルト欧州』という2つに分かれていくと思います。来年注目したいのはドイツの総選挙とフランスの大統領選挙です。それによって欧州の懐疑派がどれだけ伸びるのかで将来の方向が見えてくると思います」
モンブラン
*NHKクローズアップ現代+(2016年6月22日放送「EU『離脱ドミノ』は起きるのか?~イギリス国民投票のゆくえ~」)