2024年 5月 5日 (日)

今年の広島カープは強かった!チーム下支えに徹したベテラン、実力付けた若手の一体感

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

限られた資源やり繰りする中小企業の知恵

   広島はオーナー会社がない。市民が募金して育ててきた球団だ。シーズン前、優勝を予想したファンはいなかった。投手力が不安だったからだ。前田が大リーグに行き、黒田も41歳だ。それが防御率でトップである。カギはインコース攻めだった。インコース攻めはデッドボールと長打を食らう恐れがある。しかし、今シーズンの広島投手陣の内角投球の割合は32%とリーグで一番多い。この攻めのピッチングで昨年5勝の野村祐輔は7日時点で13勝と自己最多だ。大瀬良大地らリリーフ陣も28勝17敗(昨年は12勝20敗)と生まれ変わった。

   変えたのは黒田だ。大リーグで学んだのがインコースの手元で変化する球だった。大瀬良も「黒田さんのピッチングを見ていて、インコースが大事な要素だと意識するようになった」と語っている。

   黒田自身も変わった。メールや声かけで若手のメンタル面の支えになっている。昨年の4位で引退も考えた。引き止めたのは若手の「一緒に野球がしたい」という声だった。おかげで日米通算200勝も達成できた。

   小早川さんは「去年は黒田、新井に頼りすぎた。今年は若い選手が2人を引っ張っていってる。信頼関係がある」という。「どこか中小企業のような。限られた資金力の中でやりくりをしている」

   だからファンは、カネで一流選手を揃えた球団に勝つとスカッとするのだ。ファンのツイッターには「判官びいきの日本人に合う」(60代男性)、「今年ほど広島にいてよかったという年はない」(40代女性)とあった。

ヤンヤン

NHKクローズアップ現代+(2016年9月8日放送「『神ってる』広島カープ優勝へ!~こうしてチームは覚醒した~」)

姉妹サイト

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中