2024年 4月 30日 (火)

<土曜ドラマ 夏目漱石の妻>(NHK総合)
芸達者オノマチ本領発揮!「DV夏目漱石」巧みに操るお嬢様妻お見事

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4回で終わらせるの惜しい秀抜ドラマ

   第2回「吾輩は猫である」では、ロンドンから帰国後、精神を病んだかのように変わり果て、さらに気難しくなり、暴力も振るう金之助と、そんなことにはめげず、精神的にも強くなる鏡子。夫婦げんかのシーンも迫力があった。

   そして、いよいよ夏目宅にのら猫がやってきて、金之助が初めて小説を書く。これが表題の「吾輩は猫である」で、高浜虚子にでき上がったばかりの小説を見せて、高浜が声を出して読み、それを戸の陰で聞きながら笑うチャーミングなこと! この回、猫が登場してからの猫目線のカメラワークも素晴らしい。

   漱石の妻といえば悪妻で知られていたが、とんでもない。なかなかに魅力的なお人だったようだ。もっとも、このドラマの原作は鏡子夫人の「漱石の思い出」だから、自分のことは贔屓目に書いてあるのかもしれないが・・・。

   わずか4回で終わらせるのはちと惜しい。オノマチもいいが、長谷川もいい。狂気を孕んだ目などぞっとするほど。父を演じていた舘ひろしを初めて巧いと思った。いいドラマは俳優も5割増に見えるから不思議なものだ。(毎週土曜よる9時)

くろうさぎ

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