隠れブラック企業を撲滅せよ!電通自殺突き止めた『かとく』強い調査権限で摘発
2016.11.04 14:59
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従業員が長時間労働甘受する「滅びの美学」
鎌倉千秋キャスター「そもそもなぜ隠れブラック企業が出てきたんですか」
ワークライフバランスを研究している東レ経営研究所の渥美由喜主任研究員はこう説明する。
「2008年のリーマンショック以降、ブラック企業の存在が次々と明らかになり、企業は時短の取り組みを徹底するなど制度的に整え、ホワイト企業を目指しました。しかし、経済状況は改善せず、売り上げ増を図るために長時間労働が常態化、コストカットなどの人件費抑制で隠れブラック企業が広がっていったんです」「そうした中で、若い時に長時間労働が評価され、管理職になって部下に働き方を強いる人たちが横行しています」
電通には社員心得として、「取り組んだら離すな。殺されても離すな」など『鬼十訓』というのがあり、電通社員の働き方を象徴していると言われる。そんな社風にどっぷり浸かる管理職や社員たちを、渥美主任研究員は「滅びの美学」と皮肉っている。
*NHKクローズアップ現代+(2016年11月2日放送「まん延する『隠れブラック企業』~密着 特別対策班~」)
文
モンブラン