2024年 5月 6日 (月)

「IS壊滅作戦」死に物狂いの反撃!トンネルに隠れて挟み撃ち、子ども自爆要員、住民100万人人質・・・

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攻撃側も混成部隊・・・宗派も民族も政治的野心もバラバラ

   奪還作戦にはイラク軍、クルド人部隊、地元民兵らが参加しているが、民族も動機も政治的立場もばらばらだ。とくに、モスル住民の大半がイスラム教スンニ派なのに対し、イラク軍兵士はシーア派。東側の村を制圧したイラク軍は国旗とともにシーア派の旗を上げた。イラク警察はシーア派指導者の顔写真まで掲げる。

   モスルから避難したスンニ派の男性は「IS占領前にシーア派は市民を力で抑えつけ、手当たり次第に逮捕した。復しゅう心だけが残り、一部の人がISに協力した」「ISを追いだしたいなら、政府がまず悔い改める必要がある」と言う。

   アバディ首相は団結を呼びかけるが、宗派対立解消の具体策はない。「モスル奪還に成功しても、利害をどう調整するか、難題が残る」と高岡研究員は指摘する。

   一方、ラッカの状況はどうかを鎌倉キャスターが再び渡辺支局長に問う。「シリアを拠点にするクルド人主体の部隊3万人がラッカの北50キロで戦闘を続けています。モスルと並行して進める作戦です」

   しかし、シリア国内のアサド政権や反政府各勢力の協力はまったくないという。政権と反政府勢力の戦闘が激しい分、対ISの優先順位は下がる。「アサド政権の攻撃から身を守るのが精いっぱいだ」と反政府組織の幹部がNHKの取材に語った。

   鎌倉キャスター「たとえモスルを奪還しても、ISはシリアに逃げ込むのではありませんか」

   高岡研究員「その可能性は十分にあります」

*NHKクローズアップ現代+(2016年11月7日放送「激戦地でいま何が~IS壊滅への攻防~」)

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