トランプ大統領もあやかりたい小池都知事の人気...「総理の座も視野に」と言われる一方、スタッフに悪評も
文部科学省の天下りシステムにメス
ところで、本来なら天下りをチェックする役所である文部科学省で、09年頃から人事課OBを通じた組織ぐるみの再就職斡旋が行われてきたことが発覚した。
中でも悪質なのは、早稲田大学へ天下った吉田大輔前高等教育局長のケースである。
文科省の人事課が早稲田に対して吉田の天下りを働きかけたにもかかわらず、内閣府の再就職等監視委員会の調査に備え、吉田や早稲田に対して虚偽の仮想問答集まで準備していた。
そこには吉田が自発的に面接を受け、採用されたとあった。嘘っぱちである。
吉田は文科省を退職したときに5260万円の退職金を受け取り、早稲田でも年収1400万円もらっていたという。
私もいくつかの大学で非常勤講師をしたことがあるが、1回にもらう講師料は雀の涙ほどもない。
第一、吉田が何を教えられるというのか。最低の教育とはどういうことかを、身をもって学生たちに教えていたのだろうか。
だいたい、官僚上がりの教授は、私の経験では態度が横柄なのが多い。高級官僚出身というだけで、訳も分からず敬ってしまう学生が多いからだ。
しかも週刊現代によれば、こうしたことをやってきた元締めの事務次官、前川喜平は引責辞任したにもかかわらず、退職金の5610万円を受け取るつもりだというのだ。
麻生太郎財務相は、蓮舫民進党代表に対して、「天下りという言葉は安易に使われない方が良いと思います。いかにも上から目線に感じます」と答弁したとasahi.comが報じている。
天上がりでもどちらでもいいが、官僚の中にも人格的に優れた優秀な人材はいくらかいるだろうから、そうした人間を民間で活用する仕組みを本気で考えるべきであろう。