2018年 8月 20日 (月)

マレーシア警察、「北朝鮮の国家ぐるみの犯行」と断定 「毒物を認識していた」2人の女

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   北朝鮮の金正恩・党委員長の異母兄、金正男氏がクララルンプール空港で殺害された事件で、マレーシア警察は昨日(2017年2月22日)、重要参考人として行方を追っている2人の身元を確認したと発表した。1人は北朝鮮大使館の2等書記官、もう1人はクアラルンプール駐在の北の国営高麗航空の職員で、警察は「国家が関与している」と断定した。

   マレーシア警察によると、これまでに事件に直接関与した人物は10人。うち実行犯のベトナム人とインドネシア人の女性、これを幇助した北国籍の男1人を逮捕。事件を仕組んだ男4人は、すでに北朝鮮に戻ったとされる。この他に、3人の北朝鮮人が関わったとして行方を追っていたが、うち2人の身元がわかっていなかった。

   2等書記官(44)は、昨年暮に着任しており、今回の犯行を取り仕切っていたとみられる。また、高麗航空の職員(37)は、実行犯の4人の北朝鮮工作員を国外へ逃亡させる手はずを整えたとみられる。高麗航空の事務所はすでに16日に閉鎖・退去していた。英紙は2人とも、北朝鮮大使館に隠れていると報じている。

   また警察は2人の女についても、「毒物を認識していた」「彼女たちは訓練されていた」「いたずらビデオ撮影でもなかった」とし、クアラルンプール市内やジャカルタの商業施設などでも、訓練を繰り返していたと言った。

   これに対して、クアラルンプールの北朝鮮大使館は、文書で「根拠のない捜査は、北朝鮮市民を最初から狙ったものだ。明らかな嘘や幻想が流されている」と反論した。

マレーシア、北朝鮮に身柄の引き渡しを要求

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   しかしマレーシア警察は、事件への北朝鮮政府が関与していると自信を強めており、2等書記官ら2人と北へ逃亡した4人の身柄引き渡しを要求した。また昨日は、在平壌大使を召還している。

   東南アジアで最も友好的だった両国の関係がざわついていることは確か。インドネシア人女性を使ったことで、最も古い友好国であったインドネシアとの関係も微妙になっている。

   特に今回の事件で注目されるのは中国だ。金正男氏一家を庇護していた中国は昨年、長男のキム・ハンソル氏のオックスフォード大進学を、「暗殺の恐れがある」と止めていた。今回、正男氏の遺体の引き取りでハンソル氏がクアラルンプール入りをしたとしても、安全のために公表はしないとみられている。

   一方北も中国を警戒していた。通常はアジアから北朝鮮への最短ルートは北京経由だが、今回4人の工作員は中国を避けて、ウラジオストックから北へ戻った。

   夏目三久「現地警察は、ハンソル氏の入国を否定しています。なぜ所在が明らかにならないのでしょう」

   安全のため、マレーシアも中国も、氏の動向はトップシークレット扱いだ。

   竹内薫「懸念されるのは、北の孤立化。怖いのは核ミサイルの開発に邁進してしまうこと。歯止めをかける友好国が減ってくるのは心配」

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