2024年 4月 26日 (金)

物騒で怖い「空き家時代」・・・お隣さんは住人いない"幽霊屋敷"

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週末ハウスに海辺の空き家購入

   野村総研研究所の榊原渉さんは空き家の先行きは暗いという。試算では、2033年には2167万戸となり、空き家率は実に30.4%に達する。「3軒に1軒ということは、両隣のどちらかが空き家。防犯、防災上も深刻な状況になります」

   思わぬ展開を見せている空き家もあった。東京から車で2時間の千葉・南房総市の空き家率は24%と高い。その空き家を購入する人たちがいた。平日は東京など都会で過ごし、週末にやってくる。「二地域居住」というのだそうだ。

   成田剛史さんは都内在住のサラリーマンだ。購入したのは築60年の空き家。家は荒れ果て、雑草に覆われていたが、600坪の土地付きで、年間収入を下回る安さだった。土日を楽しみながら家の改修をする。愛犬は広い庭を走り回り、娘さんは耕運機で畑仕事。自らは好きな音楽を楽しんでいる。

   「気持ちが切り替わる。人生観も違ってくる」と成田さんは言う。地元も大歓迎で、「土地が荒れてしまうのは悲しい。いろんな方が来て土地を活用してくれるのはいい」

   空き家問題は日本が抱える問題を背負っている。地域が知恵と資金と人手を出し合い、「その気」になったところは何とかなっている。遠くから黙って見ているだけでは、「お隣のどちらかが空き家」が迫ってくる。これは恐ろしい。

クローズアップ現代+(2017年6月15日放送「空き家が収益物件に!? 新時代の活用術」)

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