2018年 5月 28日 (月)

福井の中2男子の自殺で報告書 教師から叱責、追い詰められたのが原因

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   福井県池田町の中学校でこの3月(2017年)、中2の男子生徒(当時14歳)が校舎の2階から飛び降り自殺した。度重なる担任と副担任の叱責に、耐えられなかったらしい。亡くなる前日には生徒は過呼吸症状まで起こしていた。母親は、「教師によるいじめだと思っている」といった。

   「ビビット」は、町教委が今月15日公表した調査報告書を入手した。57ページ。それによると、生徒は昨年(2016年)5月から約10カ月にわたり、担任(30代男性)と副担任(30代女性)から厳しく叱責を受け続けており、追い詰められた末の自殺と結論づけていた。

   叱責の最初は5月、宿題を提出しなかったことだった。男子生徒は生徒会の副会長をしており、学校行事にも関わっていた。昨年10月、マラソン大会の準備が遅れたことを理由に、生徒は校門前で担任から、大声で怒鳴られた。他の生徒がいる前でだった。

   11月には、課題が未提出だと、副担任に呼び出されて叱られた。生徒が「生徒会の活動」などを理由に挙げたところ、副担任は「宿題が出来ないなら、やらなくていい」。生徒は「やらせてください」土下座しようとしたという。これらについて、担任も副担任も管理者や保護者に連絡はしなかった。

   12月、1月は職員室だった。見かねた同僚教師が、指導法を変えたほうがいい、と言ったが、担任は「手加減している」という。

   2月は宿題未提出で。3月7日には生徒が初めて欠席した。13日はまた宿題のことだった。泣きながら「やったんや」と言ったが、過呼吸の症状を示したという。生徒が飛び降りたのは翌日、14日だった。

   同級生は「3回くらい職員室で怒られているところを見た」「泣きながら帰ってきた」「生徒かの頃で怒られていた」「(担任が)やめればいいよ、といっていた」などといった。

   報告書は「自分から死にたいと言っていたとか、自殺したいと言ったとか、報告があった」と生徒の証言を記している。また、「他の教員も認識していた。教頭、校長も職員室で大声で叱る場面を見ており、校長、教頭は管理職としての職責を果たしたとは言えない」とある。

   しかし、「ビビット」の取材に校長は、「担任が生徒を叱責していたことは知らなかった。管理職への報告はなく、担任で止まっていた」といった。また、「副担任は報告書を見て、『私は激しい叱責はしていない』と怒っていた」ともいった。

   池田町は人口2668人という小さな町だ。池田中学校の生徒数は52人(昨年度は40人)で、1学年1クラス。教師は19人いるから、まあ手厚い指導ができるといっていい。それが、いじめ? 自殺? 生徒は、祖父母と同居だが、母ひとり子ひとりの母子家庭だった。

母親は教師のイジメと認識

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   母親は、11ページの手紙を書いていた。中に、「遺族は、叱責ではなく、教師による陰険なイジメであったと理解しています」とあった。また校長については、謝罪に訪れた際、頭をさげることもなく、家庭に問題があったかのような態度で、遺書とみられるノートやかばんなどを乱暴に扱い、全く誠意が感じられなかった、と話した。

   手紙には、「報告書が出ても、学校側は全く変わりませんでした。10月11日に謝罪に来た際にも、叱責していた本人が遺影に『辛かったね』と、他人事のように言う姿を見て、犯した重大な責任に気づかず、命を軽視していると思わずには入られませんでした」とあった。「どうか息子のこと忘れないでください。私たちの願いです」とも。

   真矢ミキ(キャスター)「叱咤激励はいいが、叱責はねぇ」

   国分太一(キャスター)「中学生が土下座するというのは......」

   堀尾正明アナが「指導死」という札を出した。「教員の叱責で自殺したりした場合をいう。文科省によると、10年間に10人くらいあって、顕在化していないものを含めると、相当な数になるのではないか、と言っている」

   教員にも指導が必要か?

文   ヤンヤン | 似顔絵 池田マコト
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