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信じた人間がバカを見る!「週刊ポスト」「週刊新潮」の大ボラ株価予想
日馬富士の暴行問題でワイドショーなどは大騒ぎだが、白鵬が日馬富士はビール瓶で殴っていない、その場で貴ノ岩も謝罪し、先に帰宅させたと報道陣に答えたことで、様相がガラッと変わってきた。
場所中に、横綱が発言するのは異例だろう。他にも現場にいたのだから、もしこの証言が嘘だとしたら、白鵬も引退に追い込まれるかもしれない。そうした覚悟のうえでの証言だから非常に重いはずだ。しかも、貴ノ岩が警察に出した診断書には、骨折はしていない、軽いけがだと書いてあると、朝日新聞が報じている。
だとすれば、沈黙している貴乃花がモンゴル勢への嫌がらせとして、事を大きくしたのだろうか。風向きは貴乃花と貴ノ岩の方へと変わり始めたようだ。
週刊ポストは株価が上がると囃し立てている。そうはいっても、暴落の危険もあるから、自分の所だけで責任を引き受けるのはよそうと、今週は9人の「賢人」たちに予測させている。だが、これもバラバラで、読者としては、何を信じていいのかさっぱりわからないという困った巻頭特集である。
第4次産業革命が株高を牽引して、消費増税までに日経平均は4万円になる。日本株は米国経済に左右されるから、<米国の景気拡大が続くという前提に立つと>19年には過去最高値を更新もあり得る。
こんな予想はありか? もし米国経済が拡大を続けるのなら、私だって予測できる。中には、安倍首相が総裁を続けることが前提で、株が上がるとおっしゃる賢人もいるが、私にいわせれば、安倍というのが一番の不安材料だと思うのだが。
下がるという方の予測は書いても仕方ないだろう。この程度の予測でメシを食っている先生たちがいるのだから、この世界は当たるも八卦当たらぬも八卦、信じた人間がバカを見る。
ニューズウイーク日本版(10月31日号)に「経済予測が当たらない理由」という特集があった。その中で数学者のD・オレルがこういっている。<「高名な経済学者や中央銀行が世界的な金融危機や物価動向さえ予測できないのは経済モデルに欠陥があるからだ」
週刊新潮は、マネックス証券の松本大社長が記者会見して、「2019年3月末までに日経平均株価が3万円に達する」とぶち上げたことを取り上げている。その根拠は、選挙で自民党が大勝したから、黒田日銀総裁の続投か、代わってもその路線を引き継ぐ。年金積立金の半分が株で運用されているから、株価の上昇は必須。国民みんなが「株価が高いことはいいことだ」と思うようになる等々だ。
しかし、素朴な疑問だが、株でメシを食っている株屋のトップが、株が上がるというのを真に受けていいのだろうか。予測が失敗したら、どう責任を取るのだろう。
競馬の予想屋だって、たびたび当たらなければ人は来なくなって、競馬場からいなくなる。松本という御仁は、予想が当たらなければ全財産を養護施設へでも寄付するのだろうか。腹でも掻っ捌いて果てるのだろうか。そうした覚悟を見せてもらわなければ、信用する気にはなれない。