4年間前歯に「消しゴム差し歯」を入れている男性の衝撃!
<激レアさんを連れてきた。>(テレビ朝日系)

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   世にも珍しい、"激レア"体験をした人を連れてきて、一体何があったかをテレビ朝日の弘中綾香アナがプレゼンする番組。聞き手を務めるMCはオードリー・若林。この番組は、とにかく弘中アナの独特なキャラと、彼女による小学生の自由研究かのような手作りのプレゼンが魅力。今回の冒頭でも若林に「弘中さん『ミュージックステーション』の時と違うよね? 自分の中で衝動、狂気を抑えて、我慢してるの?」と言われ、「......まあ、そうですね。私が出る幕じゃない。激レアさんは別にねぇ、歴史もないから大丈夫!」と親指を立てる弘中アナ、まあこんな感じの人である。

   今回の激レアさんは「差し歯が取れてしまったけど、貧乏なので自作の"消しゴム差し歯"を発明しそれをハメて4年間粘っている人」。でもそのヨシマツさん36歳、バカではない。実は国立大大学院卒で、超一流の不動産会社に勤務していたエリートさん。しかし、28歳で脱サラして芸人に転身し、売れない生活が続く2013年正月の夜、ベビーチーズをおつまみに食べていたら、小5の時に差し歯になった前歯がチーズに刺さって外れてしまったのだ。歯がないと笑われると思い、全力で替わりになるものを探したという。最初は発泡スチロールを試したが、内側から削れて、すぐ取れてしまう。そこでコンビニで探し、消しゴムを発見。削って瞬間接着剤で固定。「もうこれ完全に前歯じゃん!」と思ったらしい(笑)。実際バイト先でも一切消しゴムだとバレなかった。

   とはいえ消しゴムも当初は仮のつもりで、もちろん歯医者に行ったのだが、ヨシマツさんが言われた施術費用が30万円。これは手を出せないと、「俺は消しゴムと共に生きていく」と決意。しかし番組が調べると、確かに目立つ前歯は保険適用外で30万することもあるらしいのだが、保険適用内なら1万5000円程度で出来るらしい。それを知ってわかりやすくショックを受けるヨシマツさん。

寿命は2週間

   ちなみにこの消しゴム差し歯、交換時期は2週間。弘中アナに言わせると使い捨てコンタクトレンズのような感覚、「1week アキュビュー」ならぬ「2week差し歯」。なんじゃそりゃ。そして、その消しゴム差し歯を作る工程が"匠"のようだということで、番組でそれっぽいVTRを制作。こちらは山本雪乃アナが取材。ごく普通の白い消しゴムを用意し、端の部分をカッターで切断。そして大きさ口に入れて確認し、その後、小さいハサミで角を取るように細かく切り落とすところが「腕の見せ所」。角張ってると、唇に刺さって腫れちゃうとのこと(笑)。しかし、このままでは他の歯より白すぎるので、インスタントコーヒーに4時間浸け着色して完成。所要時間6時間。若林も「匠だわ」と感心の様子。

   ところで、消しゴムを差し歯にして健康上問題がないのか、気になる所である。プロの歯医者さんに尋ねた所、「言葉が出ない。本当に人間性を疑う」とのっけから思いきりディスられるヨシマツさん。結局、歯茎との接触部分にバイ菌が入って炎症が起きる可能性と、歯1本がないだけで歯全体の噛み合わせが変わり、背骨が歪んだり、腰痛、偏頭痛など全身への影響が考えられるという。それを聞いたヨシマツさん、再びショックの表情を隠せず。

   この歯のせいで食事にも困り恋人にも逃げられたというヨシマツさんに対し、最後にゲストの志尊淳から痛烈な感想が。「4年間で(差し歯代)稼げただろうと」。確かにそうだよなぁ(笑)。今回はなんとも笑えるような、笑っちゃいけないような、喜劇のような、悲劇のような、衝撃の連続だった。こんな人もいるんだなぁ...。そんな人を弘中アナと若林の独自の切り口で扱っていて、良い化学反応が起きている、笑えて人間のロマンを感じる番組だ。今後も期待して視聴したいと思う。
(11月27日(月)夜11:15放送)

鯖世 傘晴

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