2024年 5月 22日 (水)

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天皇退位・即位時期めぐる官邸の意図

   天皇退位の日程が決まった。それを巡っても宮内庁と政治はバトルを繰り広げていたと、有識者会議で座長代理を務めた御厨貴が、朝日新聞(12月1日付)で語っている。

   安倍官邸は当初、平成30年の大晦日、退位、元旦、即位&改元にしたかったが、これに宮内庁が抵抗した。年末年始には皇室行事が重なるから、3月末日退位、4月1日即位にしたいと主張して、その日程をメディアにリークしたのだ。

   だが、今度は官邸がそれをひっくり返して、4月末日退位、5月1日即位にした。御厨も「改元の日はメーデー(労働者の日)ですよ」と驚いている。

   何としても宮内庁、その後ろにいる天皇・皇后のいいなりにはならないという、安倍の強い「決意」が窺える。

   週刊新潮は、侍従職関係者に、天皇の思いをこう代弁させている。

   「陛下は、"心残りがあるとしたら......"という言葉を口にされています。具体的には、女性宮家を創設できなかったこと、そしてアジアで訪問していない国があること、ですね」

   安倍首相は、女性宮家が固まれば、女性天皇の議論も深まることを恐れたのだといわれている。

   当然ながら、訪問していない国「韓国」に対しても、安倍はいい感情を持ってはいない。

   秋篠宮も、皇位継承のあり方という天皇が提起した問題がほとんど進んでいないことに言及して、「議論が進んでいない、確かに進んでいないのですけれども、そのこともやはりこれはある意味で政治との関係にもなってくるわけですね」と語っている。

   天皇とは学習院初等科から高等科まで「ご学友」だった榮木和男も、こう話す。

   「安倍政権になってからいろいろなことが進まなくなったという状況があって、陛下が焦りのようなものを感じておられたのは当然そうだと思います。自分たちが言いださないと、誰も何もしてくれないということがだんだんわかってこられた。それで、異例かもしれませんが、ああいう形の『お気持ち表明』になったんじゃないでしょうか」

   天皇が政治的な発言をすることは憲法で禁じられている。それを十分に知りながらも、そうした発言をせざるを得なかった天皇の気持ちを、安倍は「忖度」することはなかったのである。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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