何かと話題の「陸王」だけど 中小企業はつらいよ!
 〈陸王 第7回〉(TBS系)

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   第1回を当欄に書いた通り、駅伝やマラソンのシーズンになり、何かというと陸王の話題が引き合いに出される。竹内涼真が日刊スポーツの石原裕次郎賞を受賞したといっては「陸王」もヒット中と書かれる。ドラマではシルクレイ製造機がボヤで使えなくなり、息子の大地(山崎賢人)が面接を装って協力会社探しだ。大ピンチ。
   陸王もダメになり、元の足袋屋に戻ろうかという話も出て四苦八苦している。筆者が面白かったのは、なんと中小企業は金策で苦労する切ない職業かということである。銀行の融資で、若造の行員にああだこうだと指図され、初老の社長がペコペコしなければならない。世の親たちが子供を大企業か公務員かに就職する給与生活者にさせたがるわけである。大抵中小企業は自殺者が出たりして大変だ。
   7回の終わりの方で、次のゲストとして松岡修造が登場した。フェリックスという会社の御園社長である。こはぜ屋を買収しに来たのか。全くTBSは抜け目がない。「半沢直樹」の頃から落語家を使ったり、松岡のように他局で活躍する熱い男をそっくり持ってくる。上手いと言えばうまいが、自分たちで新しいキャラ、新しい演者を育てるというドラマの作り手としての最低の努力をパスしているともいえる。無名の駆け出しだった人を仕込んで、鮮烈な個性の役者に育てることはできないのか。粗製乱造、3か月だけの連ドラでは無理なのか。老眼のオバサン役・阿川佐和子はまあまあいいが。
(放送2017年12月3日21時~)

(黄蘭)

採点:0.5
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