2018年 6月 22日 (金)

女優がセクハラをカミングアウトする理由

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   ハリウッドに蔓延していた女性スタッフや女優への性的暴行やセクハラが暴かれるきっかけを作った男として歴史に名を残しそうな元映画プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインだが、その後もワインスタインの被害にあったと名乗り出る女優が後を絶たない。

   最近では、女優のサルマ・ハエックがカミングアウトしたことが話題だ。「デスペラード」(1995年)、「愛さずにはいられない」(1997年)などでブレークしたハエックが、ラテン系の綺麗なお姉ちゃん的キャラから脱し、アカデミー主演女優賞候補となり、演技派として認められるきっかけをつくったのが、ワインスタインのプロデュース作品「フリーダ」(2002年)である。ワインスタインは、「フリーダ」をネタに散々ハエックを追い回し、性的関係を迫り、映画の中でハエックに全裸でのレズビアンのセックスシーンを強要したという。

   しかし、ネットユーザーの間では冷めた反応が多い。「何で15年もたってからカミングアウトするのか」「有名になりたかったから受け入れたのでしょ?」。中には「(ワインスタインと)笑顔でツーショット写真に納まったりして、こんなセレブ、わけが分からないね」などの声も。

   もちろん女優側も、「何を今さら?」という世間の反応は承知しているだろうが、打ち明けずにはいられない事情がある。女優にとってワインスタインが率いたミラマックスのアート系映画に出演することは、綺麗なだけの女優から演技派へとステップアップする大きなチャンスだ。映画界における自身の圧倒的な権力を考慮すれば、このオッサン、自分がプロデュースする映画作品に関わった女優ほぼ全員に何らかの性的関係を迫っていてもおかしくない。つまりワインスタイン作品に出た女優なら、「ワインスタインにセクハラ被害に遭っていないわけがない」という目で見られ、拒否したことをアピールしておかないと、逆に"応じちゃったのか?"と疑われる事情があるのではないか。

Noriko Fujimoto(セレブ評論家)

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