2024年 5月 7日 (火)

羽生善治・井山裕太・・・不世出の棋士「負けない秘密」引き算あった!

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余分なものを削ぎ落としていく

   武田真一キャスター「羽生さんが磨いてこられた大局観とはどういう心境なのですか」

   羽生「100手を読んで正しい手を選ぶより、10手とか5手とか短い手数で正しい手を選ぶという方向性に変えていくことでした。足し算するのではなく、余分なものを削ぎ落としていく。引き算の思考で質を上げていく作業です」

   武田「長く勝ち続ける中で、どういうことを意識しやって来られたのでしょうか」

   羽生「「技術的なことも大事ですが、1年間フルに高いパフォーマンスを保ち続けることが非常に大事になってきます。健康や体調とかが大事なんじゃないかと思っています」

   羽生が井山へ質問した。「独創的なひらめきはどこから来るのですか」

   井山「特別なことをやろうと思ってやっていることではなくて、自分の感覚を信じて打ちたい手を打っています。囲碁の真理は全然わかっていないのが正直なところ。その意味で、AIがいろいろな手を見せてくれて、改めて囲碁の難しさとか深さを感じているところです」

   二人の挑戦も続く。羽生の獲得タイトル総数は歴代1位の99期で、100期目が目前、通算勝ち数も1391勝で歴代2位だ。大山康晴15世名人の1433勝を見据えている。井山は世界一への挑戦。そのチャンスが訪れようとしている。昨年12月に世界1位の中国棋士、柯潔九段を破り、2月の世界大会決勝に望む。日本の囲碁界が世界一から遠ざかって10年になる。井山への期待が膨らむ。

NHKクローズアップ現代+(2018年1月10日放送「羽生善治×井山裕太 前人未到の世界を語る」)

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