2024年 5月 7日 (火)

仮想通貨580億円「犯人VS追跡ホワイトハッカー」息詰まるネット攻防

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    巨額の仮想通貨「NEM」が交換会社コインチェックから流出して1か月。サイバー空間では、ホワイトハッカーと呼ばれるIT技術のスペシャリストがわずかな手がかりから犯人追跡を続けている。逃げる犯人は流出させたNEMを無数の口座に分散し、闇サイトで他の通貨に交換して痕跡を消そうとしている。「クローズアップ現代+」は攻防を追った。

仕掛けた罠を次々すり抜け

   ホワイトハッカーたちは都内のビルの一室で追跡作業にあたっていて、10代でITベンチャーを起業した気鋭のプログラマー、河崎純真さん(26)もその一人だ。河崎さんは犯人のものと思われる口座アドレスを見つけ、NEMの動きをたどる追跡プログラムをわずか2~3時間で立ち上げてネット上に公開した。

   ところが、犯人はこの追跡包囲網を突破した。監視の目をくらますためNEMの分散を加速させたのだ。河崎さんに分析によると、2月1日(2018年)には流出先の口座は22だったが、1週間後には3300口座、20日には1万7000口座に膨れ上がっていた。NEMは知らない相手にも一方的に送りつけることができる。犯人は小額のNEMを送って無関係な人を巻き込み、自分の口座をわからなくしたのだ。

   また、グローバル企業のエンジニアの清水勇介さんは、NEMの流れに一定の傾向があるのを見つけ、犯人の細かい動きも可視化するプログラムを開発した。

文   モンブラン
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