2024年 5月 6日 (月)

平昌パラリンピックの超人アスリート2人 悩んだ末のメンタルの強さがすばらしい

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トラウマ後の障害があるなら、成長もある

   小栗の心には、ニュージーランドで見た片足のスキーヤー三澤拓さんの姿があった。「カッコよかった。自分も義足でもう一回挑戦したいなという気持ちになっていた」と話す。事故から2か月後、退院するとすぐ三澤さんを訪ねて「パラリンピックに出るにはどうしたらいいか」と聞いた。

   義足で初めてゲレンデに出たときは「全然ダメだった。それでも黙々とやる姿勢がすごかった」と友人は言う。成績は急上昇し、去年(2017年)12月にはフィンランドのワールドカップで、パラリンピックの金メダリストも出場したスノーボードクロスで4位に入った。

   メンタルトレーナーで元シンクロスイマーの田中ウルヴェ京さんは、ポイントはプラス思考だと指摘する。「自分と向き合い、生きがいってなんなのだろう、あーこういうことかとちゃんと悩んだメンタルの強さがすばらしい」と、PTSD(心的外傷後ストレス障害=トラウマ後の障害)に対してPTG(心的外傷後成長=トラウマ後の成長)もあることをあげた。

   カメラマンの越智さんは小栗の跳躍写真に「ボードが浮いている。重力から解き放たれた自由な姿を見てほしい」と強調する。

   平昌パラリンピックは6競技80種目で25日(2018年3月)までだ。

   武田真一キャスターが「超人たちのパフォーマンスからどんなメッセージを受けられるか」としきりにPRした。「超人」とはうまいことを言ったものだ。オリンピックの後となると、熱心なファン以外はもういささか食傷気味になるだけに、パラリンピックの人気にはどうしても限定的な面がつきまとう。しかし、知れば知るほど「超人」の名に値する精神力と力強さを備えた人たちであることがわかる。そのたくましい姿が何かを乗り越えようとする人たちの励ましに通じるのなら、たしかにすばらしい。

NHKクローズアップ現代+(2018年3月5日放送「ピョンチャンがまだまだ熱い!超人アスリートの流儀」)

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