2024年 5月 8日 (水)

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自分を捨てたずるくて身勝手な父親と再会!アラサー男子に見てほしい

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「神野美鈴」悲しくて強くて優しい母親を名演

   要所で挟まれるドラムスの音が、まるで人の鼓動のように作品に息を吹き込む。自分の知らないどこかで生きていた父の時間、それが止まり、唐突に答えあわせが始まる。後半の「告白」で伏線をきれいに回収しすぎてしまったきらいもあるけれど、それが作品の大きな救いになっている。

   名演だったのがコウジの母役を演じた神野美鈴だ。抑制され、凪いだ表情の裏に、悲痛、諦め、怒り、赦し、慈愛がじわりとにじむ。ラストシーンの「画になる」たたずまいは、ズルいの一言である。ろくでもない人、でも憎めない人、でもやっぱり憎い人。そして、物語の説得力を一身に背負うリリー・フランキーに拍手。ああ、実家帰らないと。

(ばんふぅ)

おススメ度 ☆☆☆

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