2019年 2月 23日 (土)

逃走3週間目に逮捕された平尾受刑者 潮の流れが止まる深夜に海を泳いで渡った

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   愛媛県今治市の「塀のない刑務所」から逃走していた平尾龍磨受刑者(27)が、逃走3週間目のきのう4月30日(2018年)、広島市内で逮捕された。当初潜んでいた向島から尾道水道を泳いで尾道市に渡っていた。その後も窃盗を続けており、所持金は2万円あった。

   逮捕につながったのは、1本の110番。JR広島駅近くのインターネットカフェの店主から、「平尾に似た男が滞在している」と通報があった。警察官が駆けつけた時はすでに店を出ていたが、マツダスタジアム付近の路上を歩いているのを警官が発見。逃げる平尾を約400メートル追いかけて、ブロック塀によじ登ろうとするところを取り押さえた。

地元の人たちも「昔はよく泳いだものだ」

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   警官が「平尾か」と聞くと、「平尾だ。もう逃げん」と言った。平尾は、黒のパーカーに白黒チェックの短パン、黒いスパッツに黒のサンダル姿だったが、容貌はヒゲがうっすらと生えた程度で、逃走した時とほとんど変わらなかった。頭髪は散髪でもしたようにすっきりしていた。

   自供によると、平尾は向島の空家の屋根裏に潜み、残されていた食料を食べていた。そして、雨が降った24日の夜、泳いで本土に渡り、盗んだバイクとJRを乗り継いで広島市に入った。

   海を泳いで渡るのはさほど難しくなく、地元の人たちも「昔はよく泳いだ」という。向島から対岸までは200~390メートルほど。ただ、潮の流れがあるのと、人目にさらされることから、警察は「依然、向島にいる」と判断。これまでに延べ1万6000人、昨日も400人で捜索が行われていた。平尾受刑者が海を渡った24日深夜は、潮の流れが止まる「好条件」だった。

   逃げた理由については、「刑務所内の人間関係が嫌になった」と言っている。平尾受刑者は、大井造船所の開放型施設で造船所の作業に従事していたが、3月に刑務官から2度、厳しく注意を受け落ち込んでいたという。一度は一般の作業員と同じヘルメットをかぶったこと(受刑者は別のヘルメット)、もう一回は、出所した受刑者の座布団を使ったこと(禁止事項)だった。

   下川美奈(日テレ解説)「警察の会見でも、なぜ逃げられたか、の質問には答えられなかった。都会に出てくると、人目や防犯カメラで見つかりやすいが」

   加藤浩次「驚きですよね」

   平尾受刑者は窃盗で服役していたが、刑期の残りは1年9か月だった。模範囚として服役していれば、仮釈放もあったかもしれない。しかし、これで逃走罪の他に多く窃盗を重ねたから、その刑が加算される。割の合わない逃走だったのは間違いない。

文   ヤンヤン | 似顔絵 池田マコト
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