2019年 7月 17日 (水)

<NHKスペシャル>「西日本豪雨」緩斜面で大規模土砂崩れ多発!これまでなかった災害に被害拡大

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   西日本豪雨は広域かつ長時間降り続き、各地で洪水・土砂災害が同時に発生した。12日(2018年7月)放送の「クローズアップ現代+」を、キャスターも武田真一アナのまま「NHKスペシャル」に拡大して、「緊急検証 西日本豪雨 "異常気象新時代" 命を守るために」を放送した。

   河川の氾濫などの被害は全国で180か所。土砂災害は西日本を中心に519件だが、土砂崩れで特徴的だったのはなだらかな斜面での発生だった。広島大の海堀正博教授が東広島市黒瀬町を調査すると、土砂災害が起こりにくいとされていた、わずか3.6度の緩斜面で多発していた。坂道ともいえない程度の斜面だ。

   急斜面では多少の降雨でも崩れるのだが、緩斜面では地下に水が溜まってもなかなか崩れない。それだけに溜まる水量は多く、崩れるときは大規模になる。東京大大学院の片田敏孝教授は「超広域での長期間の強い雨で、災害の起こり方まで変わりました。緩やかな斜面ももはや安全ではないということ。川も流域全体の水量が増えます。過去の経験が役に立たなかった。自治体単位だった防災も、広域で考えないといけないでしょうね」と話す。

地球は異常気象新時代に入った!

   こうした災害はこれからたびたび起こる。コンピュータによる将来シミュレーションをしている京都大の中北英一教授は、今回のような豪雨の発生は60年後には1.5倍になるという。西日本豪雨は「異常気象新時代のひとつの現れ」で、「予測より早く異変が起こりつつある」と報告している。

   大雨特別警報も11府県と過去最多となったが、住民に切迫感はなく、「そんな警報とは思わなかった」「祖父母が今まで水害なんかなかったといった」と避難遅れが目立った。片田教授は「とかく避難は遅れがちになります。理由は、たぶん大丈夫(正常性バイアス)という思い込みと、自治体任せです。自分だけでなく、地域みんなで避難を考えると、早めに動けるかもしれません。まずは自分の住む地域の災害特性を知ることです」という。

文   ヤンヤン
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