2024年 4月 23日 (火)

猛暑対策で、東京五輪中にサマータイム導入? 2時間もずらして大混乱を起こす気か!

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   「災害級」の猛暑が続く。昨日6日(2018年8月)も岐阜・下呂で41度という2番目の記録が出た。「東京五輪は大丈夫か」と懸念する声が出ているが、東京五輪・パラリンピック組織委が、サマータイムの導入を考えていることがわかった。それも2時間だという。スタジオは大騒ぎになった。

   7月27日、組織委の森喜朗会長が安倍首相に、「抜本的な暑さ対策として、サマータイムを導入してほしい」と要請した。安倍首相も「一つの解決策かもしれない」と前向きな姿勢を示したという。政府内には、試験的に来年(2019年)導入してみては、という案もあるという。

9時から17時の労働時間が7時から15時に?

   森会長の考えは、大会期間中を含めて数か月間限定で、時間は2時間。これだと、午前7時スタートのマラソンは、現行時間の午前5時からとなり、確かに日中の暑さを避けることができる、というのだが......。

   2時間時計を進めると、午前9時から午後5時という労働時間は、今の時間だと午前7時から午後3時となり、夕方から夜が長くなる。

   環境省の試算では、この経済波及効果は、約9700億円。明るい時間の帰宅で、事故や犯罪の減少、温室効果ガス削減効果があるという。デメリットは、コンピューターや航空・鉄道など、ダイヤ変更の手間・コストのほか、睡眠不足や肥満・心疾患リスクなど身体への影響があるとされる。

   サマータイムは、欧米では長年続けられており、特に日が長い中北部のヨーロッパでは、仕事を終えた後にレジャーを楽しむのが定着している。日本でも戦後の占領下に導入されたことがあったが、不評で長続きはしなかった。

   キャスターの羽鳥慎一「両方意見があります」

   青木理(ジャーナリスト)「早く帰れるメリットはデメリットにもなる。日本人的にいうと、帰れるのか。遅くまで働いたら何にもならない。オリンピックのために、そんなことをする必要があるのか。混乱の方が大きい」

   弁護士の菅野朋子も、懐疑的だ。「ヨーロッパの高緯度の地方ではメリットがあるが、日本だと北海道くらい。西日本だとあまり昼夜の差がない。夜暑ければエアコンをつけるので、結局省エネにならない」

   羽鳥「五輪の後は元に戻すのもおかしい」

   菅野「そのコストもかかるし、身体への影響が大きいと思う」

   玉川徹(テレビ朝日解説委員)「猛暑で自律神経が乱れる人が多いのに、いきなり睡眠時間が2時間もずれちゃったら、多くの人が命に直結するようなことになる、高齢者とか」

   羽鳥「サマータイムの話をするだけで、血圧上がる」(笑)

   筆者がスイスに行った時、サマータイムは3月半ばに始まった。牧場で聞いたら、奥さんはサマータイム。旦那はこれまでどおりの時間だった。「牛にはわからないからね」と笑っていたなぁ。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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