2024年 4月 29日 (月)

<有吉ジャポン>(TBS系)
有吉弘行「素人いじり」の巧妙・・・テレビ業界臭抑えて視聴者不快にさせないギリギリの面白がり

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   素人ないしは「見つかりかけ」の業界人を招いて、強引にいじるのではなく、「泳がせて」その外れ値っぷりを楽しむという番組が増えたように思う。というか、有吉弘行とその手の番組の相性がいいので、多くなったように思えるのかもしれない。

   素人いじりは、いじる側が「テレビ業界の常識」を押し付けて、その人の知らなさを業界人として笑うつくりになると、途端に不快になる。今、この手の素人とのからみを不快にならないギリギリでとどめられるのは、奇異な行動を観察者として大喜びする有吉と、自身もアウトサイダーという立場から外れ値っぷりを愛でるマツコ・デラックスの二人だけだ。

野沢和希さん「コミケに業務スーパーのマンガ出展したい」

   有吉が司会、田中みな実がアスタントを担当するこの<有吉ジャポン>も、その系譜を汲んだ「キワモノ紹介」バラエティである。この日のゲストは、業務スーパー好きがこうじ、何度もゲストに招かれている野沢和希さん、28歳だ。

   今回は冬のコミケに業務スーパーをテーマにしたマンガを出展することだという。野沢さんが書いたという下書きは、すでにそこそこのクオリティで、絵心のない筆者などは「え、もうマンガじゃん」と企画の先行きを危ぶんだ。だが、野沢さんには「動きのある絵が描けない」という弱点があるらしい。

   そこで、作画を習うため、野沢さんあこがれの人気ツイッターイラストレーターに会いに行くことになった。棒人間に関節をつけ、あたりを取ってから描くという手法を学んで、野沢さんの絵は格段にレベルアップした。憧れのツイッターイラストレーターにお気に入りのキャラクターの絵をかいてもらった野沢さんは大変うれしそうで、こちらもうれしくなってしまった。

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