2024年 5月 9日 (木)

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ホテルオークラから味落ちたと判定された高級寿司店「久兵衛」いい職人がいない?

   老舗ホテルと高級すし店とのトラブル話である。ホテルオークラといえば帝国ホテルと並んで、日本を代表する老舗ホテルである。しばらく改装で本館を休んでいたが、来年9月には開業するという。それを前にして、オークラ側と激しいバトルを繰り広げているのが寿司店「久兵衛」だと、週刊ポストが報じている。

   新しくオープンする新ホテルには入れず、別棟のアーケードに入れといわれたそうで、「高級店の格を著しく貶められた」と訴えたというのだ。新しいホテルには、政治家御用達の「山里」がある。その隣にオープンする寿司屋は、久兵衛で修業した人間だという。つまり、弟子の寿司のほうがいいと、オークラ側が判断したということになる。

   久兵衛側の怒りも分からないではないが、私は、まあ、順当な判断ではないのかなと思う。銀座の「久兵衛」本店に行けばわかるが、大店で、いくつもの小部屋があり、そこのカウンターで寿司を食べさせる。

   だから、何人もの寿司職人がいる。すきやばし次郎を出すまでもなく、本当にうまい寿司を握れる職人はそうはいない。次郎では、彼の寿司は食べたいが、他の人間のは嫌だという客が多い。昔は、私も少しツテがあったので、何とか次郎さんの前に座らせてくれと頼んでくる友人がいた。

   「久兵衛」は本店以外にもいくつかのホテルに出店しているから、次郎さんクラスとはいわないが、腕のいい職人を相当数抱えていなければいけないはずだが、それは無理というものであろう。

   座って、軽く酒を飲んで、ひと通り寿司を食べて3万円というのは、私にいわせれば「べらぼう」である。いい寿司屋でも、握れるのは一人か二人。これが常識である。この際、「久兵衛」側も考え直すときではないか。私はそう思う。

   週刊現代で唯一、読んでみたのが、時効になる前に気づいておくべきカネについての特集。私の母親の死後、困ったのは、銀行の貸金庫を簡単に開けられなかったことだった。そのために、戸籍を取ったりと、煩雑なことをやらなくてはいけない。

   週刊現代がいうように、銀行口座には時効がある。来年1月(2019年)からの「休眠預金等活用法」によって、10年以上が経過した口座は「休眠口座」とみなされ、預金保険機構に移管される。郵便貯金のうち、定額・定期・積立預金は、満期後20年と2か月で、債権が消滅するそうだ。

   親が預けていて、ずっと引き出さなければ、死後に判明しても「時効」という恐れはある。それ以外にも、生命保険などの民間保険は、本人が死んでから3年経つと時効だ。生命保険会社は、時効が近いですよなどと教えてはくれない。畳の下や本の間に隠してあったとすれば、見つけるのは困難である。

   こうして16年度だけでも、68億円の郵便貯金が時効を迎え、国庫に入れられているという。もう一度、遺品や家の中を探してみると、お宝が出て来るかもしれない。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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