2024年 4月 27日 (土)

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橋下徹いいこと言うじゃん!「消費税はすべて住民サービスに回せ」久しぶりに傾聴

   週刊朝日の橋下徹と田原総一朗の対談がおもしろい。橋下は、「野党が弱くなった理由の一つとして、僕はメディアの責任、政治批評の責任があると思っています」といきなり喧嘩を売る。

   橋下によると、「政治というのは比較優位の選択の世界。比較してどちらのほうがよりマシかという選択なんです」。しかし今の政治批評は問題点をあげつらうばかりで、選択肢が提示されてないじゃないかと、田原に迫る。

   外国人受け入れについても、田原はこれからはAIなどの発達でおそらく労働者は余ると見るが、橋下は日本の人口はやがて7000万人くらいになるから、その人口を前提とした政策をやらなければいけないし、そこに外国人をどれくらい日本のメンバーとして加えるのかという提案をするべきだという。

   田原は「一番の問題は、日本国民の大多数が政治に関心を持っていないことだよ」というが、橋下は「それは国民を馬鹿にしていますよ」と反論し、「国民はモリカケ問題に対し、怒り、不満を持っている。だからといって政権交代の話じゃないと賢明に判断していますよ」と指摘する。

   消費税増税について。田原はやるべきだというが、橋下は、「こんな状況で消費税を上げるなんて、国民は受け入れられないです」と否定する。続けて、「消費税を所得の再配分である社会保障に使うというのは、根本的に理論が間違っています。金持ちからお金をとって弱者に渡さないと。

   分配は所得税のほうを累進課税でやるべきです。消費税は住民サービスを受ける対価としての応益税。これは地方自治体の財源にすべきであって、そういう意味で社会保障に使うために消費税を増税することには反対です」という。

   沖縄問題でもこのようにいっている。「沖縄の喧嘩のやり方の迫力不足。今度の住民投票で辺野古移設の賛否を問うなんてしょうもないことはダメ。それは玉城(デニー)さんが知事選で勝って既に移設反対の意思が示されたわけですから。僕はいっそのこと『沖縄の独立』『中国の公船を沖縄の港に入れる』『沖縄に中国の拠点を作る』ことを問う住民投票にしたらいいと思う。これぐらいやって初めて政府や本土の人間もビビるでしょ」

   野党が強くなる方策として、「自民党は一言で言えば、古き良き日本というものを絶対視する。そうであれば、野党はもう一つの選択肢として、未来志向の日本というものをどんどん打ち出していく。同性婚、事実婚、夫婦別姓などでも、昔ながらの家族観に縛られない新しい選択肢を示していく」

   失礼だが、田原よりも論旨がハッキリしていて、聴くべきところが多々ある。これを読む限り、橋下徹は次の参院選か衆議院選には出てくるな。

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

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