2024年 4月 27日 (土)

ダムが水害を引き起こす?想定超える豪雨で緊急放流―下流の街や村を濁流が直撃

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電力会社は逃げ「ダムは発電が目的で治水の義務ない」

   西日本豪雨で岡山県倉敷市真備町に甚大な被害をもたらした高梁川上流にある新成羽川ダムでは、放流をめぐって住民と中国電力の間で激しい論争が起きた。新成羽川ダムは最大毎秒2074トンを放流し、被害の原因となった可能性が指摘されている。6月(2019年)に開かれた防災対策で、住民は「ダムが事前放流を行っていれば、下流に流れる水量を抑えられ避難する時間も稼げた」と訴えた。

   これに対し、中国電力は「そもそも、ダムは発電や工業用水が目的で、治水対策は義務付けられていない」と反論したが、最後は折れ、事前放流を実施することを決めた。

   戦後、多くの水系で造られたダムが、気候変動で見直しが迫られている。石井氏は「ダムは安全神話の中で、放ったらかしになってきました。ダムの川沿いに住む住民や自治体、国が一つになって何が危険なのか、直すべきところはどこか、住民はどういう意識を持つべきか。一つひとつ明らかにする時が来ていると思います」と訴えた。

   近年お豪雨はダム建設時の想定をはるかに超えているということだろう。

NHKクローズアップ現代+(2019年7月10日放送「豪雨被害を拡大!?あなたの町のダムは安全か」)

文   モンブラン
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