2021年 9月 28日 (火)

発見し研究し開発して売れる確率は100万分の1!ノーベル賞・吉野彰さんが味わったサラリーマンの苦労

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リチウム電池はエネルギー革命を起こす

   なにかおもしろそうなものを見つけたとしても、「評価項目が100あると、ずば抜けた特性が1で、あとの99は全部問題点。片っ端から解決していくしかない」という。

   こうした状態を、吉野さんは「死の谷」と、独特のたとえで語った。「会社が材料メーカーだから、社内で電池事業の議論をしても答えが出ませんでした。電池メーカーの人を紹介してもらってアドバイスを聞いた」そうだ。

   そこを乗り越えると、今度は「ダーウィンの海」と吉野さんが呼ぶ販売競争にさらされた。なかなか売れなかったのだが、ある日突然売れ出す。それがIT革命、1995年のウインドウズ95の発売だった。これをきっかけにパソコンや携帯電話のメーカーが一斉に動き始めた。

   今では、スマートフォン、ノートパソコン、カメラに電気自動車とリチウム電池を使った製品があふれる。宇宙開発や自然エネルギー発電などにも貢献して環境問題の解決へ期待も高まる。吉野さんは次の未来に向けて「ET革命」(エネルギーの分野でのテクノロジーの変革)を期す。リチウム電池にエネルギーをため、必要な時に必要なところへ供給する。今回の受賞理由でもある功績だが、「もっと性能を上げる努力をすれば、地球の環境問題に答えを出す大きな武器になる」と吉野さんは言い切った。

   *NHKクローズアップ現代+(2019年10月10日放送「ノーベル化学賞 吉野彰さん 開発秘話と未来への思い」)

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