2024年 4月 26日 (金)

台風19号・千曲川決壊被災の高校生21人を支える自作の歌「桜づつみ」・・・立ち上がり一歩ずつ歩んできた

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歌碑のある堤に集まって全員で合唱

   德永さんは決壊現場の近くにある妙笑寺を訪ねた。「桜づつみ」の歌を作った時、住職の奥さんから水害の歴史を取材したのだ。妙笑寺には、過去270年の水害を記録した水位標が残っている。德永さんは「立ち上がり一歩ずつ歩むと実感するのはこれからよ」と励まされ、「私たちの世代に、頑張ることを託された感じがした」と話した。

   水害の後、初めて歌碑のある堤防に同級生が集まった。2階で暮らす者、兄弟の社宅で暮らす者など、21人が集まった。当時の担任もやってきて、「この子たちが長沼の復興の中心になると期待しています」と話した。そして、歌碑の前で全員で「桜づつみ」を合唱した。

   ボランティアの拠点となっている長野・赤沼区公会堂からの中継で、キャスターの武田真一は「過去5年で、地震や台風などの激甚災害に指定された被災地は34都道府県に及びます」と伝え、集会所には同じく被災した熊本や倉敷から支援に訪れた人たちのメッセージが残されていると紹介した。被災地で支援活動を行う諏訪中央病院の鎌田實名誉院長は、「同級生21人のつながりは生きていくうえで大切なヒントになります。また、令和の時代、災害があってもなくても『桜づつみ』の歌にはヒントが隠されいてるように思いました。苦しい時期を乗り越えるために、すべての人にとって大事なのは"逆境力"。人と人、そして組織と組織がつながっていくことが大事です」と語った。

NHKクローズアップ現代+(2020年1月7日放送「"桜づつみ"と高校生~2020・被災地からの問いかけ~」)
文   バルバス
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