2020年 11月 25日 (水)

無観客試合でもプロ野球と大相撲では大違い。大相撲はスポーツ試合というよりは観客あってこその祝祭なのだ
<スポーツの無観客試合>(NHK総合ほか)

   プロ野球や大相撲などの無観客試合が中継されている。新型コロナウイルス蔓延予防の副産物である。プロ野球でも大相撲でも、百年以上の歴史の中で初体験である。これを見ながら興味深いことに気が付いた。プロ野球ではあまり観客のいる試合と変わらない。何故なら、カメラが写すのはバッテリーの一挙手一投足であるから。

   見ているこっちは彼らの動きに集中するので、向こうの方の観客席が無人でも気にならない。かつての西武球場のように、観客パラパラというパ・リーグ試合に慣れてきたからである。ところが、大相撲の無観客は心底つまらなくて見る気がしない。初日の正面解説者の北の富士が試合後に言っていた。「疲れました」と。何故なのか。

   筆者が去年の秋場所で升席観戦した経験からすると、大相撲の醍醐味は「あの」擂り鉢型の大観客席をギッシリ埋めた人々のさざめきや歓声と拍手である。後ろの方の升席客は、大金を出してゲットした弁当や酒やヤキトリを食うのに忙しく、ほとんど瞬間の格闘技は見ていない。遅ればせに結果を電光掲示板で見て拍手するだけ。

   飲み食いと歓声が一体となって大相撲という祝祭を構成しているのである。スポーツの勝った負けたよりも、国技館という大祝祭会場の構成員になっている。だから、テレビ中継でも土俵上の「寄り切り」や「押し出し」の試合結果だけではつまらないのだ。妙に響く呼び出しの声や所在なげに歩く懸賞金のノボリも淋しい限り。(放送2020年3月)

                   

(黄蘭)

採点:0
今すぐ無料会員に登録して、コメントを書き込もう!
姉妹サイト
    loading...
お知らせ

注目情報

PR
追悼
J-CAST テレビウォッチ
アクセスランキング
  1. 唐沢寿明「24 JAPAN」人気上昇。本家「24」知らない人は「こんなにハラハラドキドキするドラマはない」。本家ファンも「色々ツッコミ所はあるが、頑張っているから最後まで見る」
  2. 近藤真彦の不倫騒動、ジャニーズ事務所は「なかった」ことにしようとした。松本人志が事務所の大きさに関わらず「平等に扱うべきだ」と真っ当な意見を述べた。さらに妻が「離婚する」と突き放し、近藤もケジメをつけなくてはならなくなった。俺にはメディアを潰せる「権力」があると豪語した近藤は、 テレビアナたちが嬉しそうに不倫騒動を語るのを、どんな思いで見たのか。
  3. 眞子さんは穏やかそうに見えて、秋篠宮家の中でも最も性格が強いという。声明の「生きていくために必要」というのは、換言すれば"結婚できなければ世を去ります"とも受け取れ、周囲は眞子さんの覚悟の凄さにひれ伏した。眞子さんに密かにエールを送っていたのが当時、皇太子だった天皇だというのだ。
  4. 「不倫の心配ナシ?」芸能人で最も仲の良い夫婦ランキング...DAIGO・北川景子、三浦友和・山口百恵を引き離したダントツ1位はあのサッパリカップル。キムタク・工藤静香が意外に苦戦
  5. 「旭川だけではもたない」...コロナ病院クラスター発生で医療従事者不足が深刻!「本州から応援を」医師会も悲痛な叫び
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中