2024年 4月 27日 (土)

死に体・安倍首相を見る石破茂の厳しい目――コロナ対策遅れ、アベノマスク、寛ぎ動画を痛烈批判

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小池都知事がばらまくコロナ対策9000億円!「大年増の厚化粧」と揶揄した石原慎太郎への仕返し?

   報道ステーションの富川悠太アナが退院したようだ。テレビ朝日側は日を置いて復帰させる意向らしいが、可哀そうないい方になるが、ジャーナリストとして恥ずべき失敗をやらかした富川は、半年から1年の「謹慎」くらいはさせないと、視聴者からそっぽを向かれるのではないだろうか。 大麻で逮捕された芸能人に対して、批判を口にすれば、「お前にそんなことがいえるのか」という声が飛んでくるに違いない。こうしたことをいうのも、彼のジャーナリストとしての資質を惜しむがゆえである。

   週刊新潮は巻頭で、突然、厚生労働省内で会見を開き、「まったく対策をしない場合、累計で約41万8000人がコロナで亡くなる」といい出した北海道大学の西浦博教授の発言を取り上げている。私もこの発言を聞いた時、なぜこの時期にこのようなことをいい出したのか、訝しく思った一人である。しかも、この数字はひと月前のもの。この発言があった翌日に、安倍首相が、緊急事態宣言の対象を全国に広げるといい出したから、厚労省が安倍ヨイショのために仕掛けたのではないかと疑ったぐらいだ。

   週刊文春は西浦教授に真意を問いただしている。彼は「これほどの危機が目の前に迫っていると、政権に腹を括ってもらうのが狙いでした。(中略)葛藤もありましたが、科学的な使命感で、私自身が専門家個人として発表しました」

   ご本人はまじめな感染症の研究者のようだが、コロナの恐怖を煽っているワイドショーに、さらにエサを与えるような発言は、専門家としていかがなものだったのか。私には疑問だ。

   安倍首相と比べて存在感を増しているように見える小池都知事だが、週刊新潮は、彼女が打ち出した9000億円という巨額なコロナ対策予算は、小池を「大年増の厚化粧」と喝破、ではない、揶揄した元都知事の石原慎太郎が現職の時、巨額の赤字をなくすためにさまざまな策を講じて作り上げた財政調整基金、自治体の内部留保9000億円を取り崩してばらまくというものだという。

   小池にすれば、私をバカにしたお返しに、あんたが貯めたカネを全部使ってあげるわよという「仕返し」なのかもしれない。

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

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