2024年 4月 26日 (金)

辞任発表の日、安倍にストレスを与え続けた昭恵は「何の用事かしら?」といぶかりながら官邸に向かったという。妻に何も言っていなかったとすれば、「仮面夫婦」といわれる安倍夫妻を象徴する"事件"だ

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小池百合子よ、ここまで来たらアンチ菅の急先鋒になってくれ。間違っても就任祝いの花なんか持って行くなよ

   政権誕生となれば、その敵役としてまたまたクローズアップされるのが小池百合子都知事である。何しろ「GoTo」トラベルキャンペーンを始めるとき、「冷房と暖房を同時につけるようなもの」という名言を吐いて、安倍や菅のやり方を批判したのだから。その上、東京に住んでいる人間を「GoTo」からはずさせ、このキャンパーンの失敗を決定づけたのも小池だった。

   新潮によれば、その意趣返しではないが、安倍が辞任する際、新しいコロナ対策をまとめたと発表したが、新型コロナウイルスをこれまで、「結核やSARS、MERSといった二類感染症以上の扱いをしてきた」が、今後は政令改正を含め、運用を見直すといったのである。二類から外すということは、コロナで入院、治療するなら患者が自分で負担しろということだ。これでは、私のような由緒正しい貧乏人は、コロナだとわかっても、カネがないから病院へは行けなくなる。

   要は、コロナなんか怖くないから、経済活動を優先してくれということだが、これに真っ向から反旗をひるがえしたのも小池だった。8月27日の会見で、引き続き23区内では、お酒を提供する店、カラオケ店には9月15日まで営業時間の短縮を要請したのである。

   「日本から独立でもしたか、と錯覚させられる」と、新潮は驚いてみせる。 専門家と称する人間たちも、第2波はピークアウトしたと、はっきりした根拠を示さず、政府の「要請」通りに、コロナみんなで働けば怖くないと、大合唱を始めた。冗談ではない。政府や専門家たちの下心のある"宣伝"を真に受けて、満員電車、夜のバカ騒ぎを復活させたら、また元の木阿弥である。

   小池のような居丈高なやり方は好きではないが、大学は開校し、東京人の他県への移動などを解禁するのはいいとして、夜の盛り場でのどんちゃん騒ぎは、当分自粛はやむを得ないのではないか。小池はここまで来たら、アンチ菅の急先鋒になり、菅に絡んでやれ。間違っても、就任のお祝いなどと称して、花なんか持って行くなよ。だが小池ならやりそうだな。

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

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