2024年 3月 29日 (金)

災害時の避難生活で気になる「におい」。汚物が捨てられない...そんな時に役立つのは「食パンの袋」。1週間はにおいが漏れない!?

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   きょう15日(2020年9月)の「クイズとくもり」コーナーは「代用品」がテーマだった。

   災害時の避難生活で困る問題のひとつが、使用済みの下着や赤ちゃんのおむつなどの「におい」だ。避難所だと周りの目が気になり、自宅避難でもなかなかごみを出せず家の中がにおってしまうこともあるだろう。

   そんな時に使える「魔法の袋」があるという。大阪・茨木市で4人の子供と暮らす江口学さん・敬子さん夫妻が教えてくれた。

   江口さんは2年前の大阪府北部地震で被災。ごみ収集は通常通り週2回、1回あたり3袋まで出せたが、地震で出たごみを優先して捨てたためにおむつなどが捨てられなかった。

   学さん「おむつはどうしてもにおいがきつくて、まとめてゴミ箱に入れてもそこからにおうということがありました」

   そこで友人から勧められたのが、なんと「食パンの袋」。空き袋に汚物を入れれば、1週間ほどはにおいが気にならなくなったという。

   敬子さん「感動しました。その袋に出会ってから、くさいと家族みんな言わなくなりました」

秘密は「ポリプロピレン」、レジ袋やポリ袋より気体を通さない

   食パンの袋はどのくらいにおいが漏れないのか、あさイチが実験した。キムチをレジ袋、ポリ袋、食パンの袋にそれぞれ入れ、24時間冷蔵庫で保管。翌日においをかいだ。

   副島淳リポーター「(レジ袋)ちゃんとキムチのにおいがぷ~んとしますね。おむつだったら大変だと思います。(ポリ袋)レジ袋よりもにおいますね。(食パンの袋)確かに(においが)しない!これは便利だわ。おむつとか入れたら役立つはず」

   食パンの袋がにおわない秘密は袋の素材にある。レジ袋やポリ袋は「ポリエチレン」製なのに対し、食パンの袋は「ポリプロピレン(PP)」でできている。ポリプロピレンはポリエチレンに比べて、2分の1~3分の1しか気体を通さないという性質がある。

   ポリプロピレンはスーパーに並ぶ野菜の袋や、ラーメン、お菓子の袋などに使われているが、特に食パンの袋はマチが広く、おむつを丸めた状態でもすっぽり入れられるのが利点だ。

   近江友里恵キャスター「ポリプロピレン製の袋は100円ショップや、インターネットで100枚数百円で購入することもできますし、食パン袋という名前で売られていることもあるそうです」

文   ピコ花子
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