「静かなマスク会食を」(菅首相)「5つの『小』を」(小池知事)...感染者最多更新でも呑気な対応に若者は「その程度なんだ」「遅いよね」「今さら感」

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   新型コロナの全国の感染者は19日(2020年11月)、2388人となり過去最多を2日連続で更新した。東京、大阪、北海道、愛知、兵庫、千葉、和歌山、山口の8都道府県でも過去最多を更新した。

   西村康稔・経済再生担当相は今後の感染状況の推移について、「予測はきわめて難しい。どうなるかは、神のみぞ知る」。政府も打つ手は限定的で、菅義偉首相は、飲食する時だけマスクを外す「静かなマスク会食」を提案した程度。

「小人数、小一時間、小声、小皿、小まめ(な消毒)」

   感染者が534人と最多を更新した東京都の小池百合子知事は、会食時の感染防止策として「5つの小(こ)」を提唱した。「小人数、小一時間、小声、小皿、小まめ(な消毒)」だ。しかし、飲食店への営業時間短縮の要請はしなかった。その理由について小池知事は、「重症者数は増えていない」ことをあげた。一方、都のモニタリング会議では、国立国際医療研究センターの大曲貴夫医師が、現在のペースで増え続けると1カ月後には1000人を突破すると警告した。各知事とも会食について言及、「静かに飲食を」(吉村・大阪府知事)、「マスク会食を」(黒岩・神奈川県知事)、「原則として4人以下で」(森田・千葉県知事)とした。

   批判が出ている「Gotoキャンペーン」について、日本医師会の中川敏男会長は、「感染者増のきっかけになったことは間違いない」としているが、加藤勝信官房長官は昨日の会見でも、「基本的に、考え方に何ら変更もない」。

   こうした対応について、若い人たちからは「その程度なんだ」、「もうちょっと対策した方がいいんじゃないか」(大学生)、「遅いよね」「今さら感がある」(20代女子会社員)と厳しい声があがった。

   司会の近藤春菜「会食をしちゃいけないよ、と言っているわけじゃないので。これさえ守ればいいんだ、となれば、協力しようかなという気持ちになれる」

   弁護士の菊地幸夫「9月10月は高止まり状態だったがぐっと伸びた。マスク、手洗いはもう限界に来ているんじゃないか。政府は、コロナ抑止と経済と両方を負ってきたが、『二兎追う者は......』というけれど、もう国民に自制を促すだけではコントロールできない所に来ちゃっているんじゃないか」。

   きょうの「若者たちの厳しい声」はタイムリーだった。

文・栄

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