2024年 4月 26日 (金)

近藤真彦の不倫騒動、ジャニーズ事務所は「なかった」ことにしようとした。松本人志が事務所の大きさに関わらず「平等に扱うべきだ」と真っ当な意見を述べた。さらに妻が「離婚する」と突き放し、近藤もケジメをつけなくてはならなくなった。俺にはメディアを潰せる「権力」があると豪語した近藤は、 テレビアナたちが嬉しそうに不倫騒動を語るのを、どんな思いで見たのか。

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文春によると、国場幸之助議員は「不倫示談」に沖縄最大の暴力団の手を借りたという。菅内閣の外務政務官が由々しきことだ。

   さて、文春の国場幸之助衆議院議員(47)の「不倫示談」の話だが、何やら込み入っていてよく分からない。要は、2018年の4月、地元沖縄の那覇市で、彼はガールズバーでしたたか呑み、路上で観光客とトラブルになったが、そのときのバーの女経営者と不倫していたそうだ。その不倫を文春が報じたため、国場は県連会長を辞任した。その後、女経営者と夫は離婚し、元夫のほうが国場に慰謝料を求める民事訴訟を起こしたという。

   昨年12月に和解は成立したが、その過程で、国場側が現役暴力団幹部に「不倫示談」を依頼していたというのである。その際の弁明書を文春は動かぬ証拠として入手した。そこには沖縄唯一の指定暴力団「旭琉會」の文字に続き、「旭琉會」の二次団体名と幹部の名前が記され、実印が押されているという。

   現役の国会議員が指定暴力団に示談の仲介を依頼したとは、由々しきことである。国場は菅内閣で外務政務官に起用されている。どう説明するのだろうか。

   新潮が先週報じた、鹿児島県の離島・馬毛島をめぐる疑獄疑惑だが、今週も続報している。この土地を所有していた「タストン社」と防衛省との交渉が難航していて資金不足になったため、「リッチ社」というのが出てきてカネを貸し、ここの会社と親しい加藤勝信議員や和泉洋人首相補佐官と何らかの話し合いによって、当初、45億円だった評価額が160億円にまで引き上げられて「タストン社」から買い上げられ、「リッチ社」も莫大な仲介料を手にしたというのである。

   なぜ、115億円も引き上げられたのか。その裏には、加藤現官房長官という大物議員の働きかけがあったのか。現政権をも崩壊させかねない大スキャンダルに発展するのか。新潮の頑張りに期待しよう。

国場幸之助外務政務官(本人の公式サイト)
国場幸之助外務政務官(本人の公式サイト)

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

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