2024年 4月 26日 (金)

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優秀な人材ほど辞めていく霞が関の没落!長時間勤務・政治家忖度・仕事に魅力なしの超ブラック職場に嫌気

   週刊新潮で元厚生労働省の官僚だった千正康裕が、霞が関は超ブラック職場で、崩壊の危機にあると寄稿している。西村経済再生担当大臣のもと、コロナ対策を統括する「コロナ室」の職員が、今年1月の1か月間だけで約378時間の残業を余儀なくされていたことは、大きな話題になった。

   ここまでではないが、多くの官僚たちが月平均30時間の残業時間をはるかにオーバーして働いている。そのため、20代のキャリア官僚の離職率が急激に上昇していて、2013年度の25人が、19年度には104人にもなっているという。

   内閣人事局は昨年(2020年)、現役の国家公務員を対象に大規模なアンケート調査を実施した。その結果、「30歳未満・男性」職員の7人に1人が数年以内に辞職の意向があると回答したのである。その理由には「長時間労働で仕事と家庭の両立が難しい」「もっと自己成長できる魅力的な仕事に就きたい」というのが多かった。

   東大生の官僚離れも進んでいる。2010年度の東大出身のキャリア官僚の比率は32.5%だったが、20年度には14.5%にまで激減したという。もはや官僚は、エリートたちに魅力的な仕事ではなくなっているのだ。

   サンデー毎日で元経産省官僚の古賀茂明が、「官僚たちよ!忖度の奴隷から抜け出せ」と檄を飛ばしている。毎日新聞客員編集委員の倉重篤郎が「官僚奴隷化の悪影響は?」と問うと、古賀は「最大の問題は、霞が関から知恵が出てこないことだ。この数年、デジタル化を軸に世界では大イノベーションが起きているが、日本ではほとんど見るべき物がない。民間もそうだが、官僚の知恵が枯渇している。(中略)見せかけだけでやってる感を出すだけ。中身のある提案が出てこなくなった。政治家のみならずシンクタンクとしての霞が関が機能不全に陥っている」と指摘した。

   優秀な人材は入ってこず、入ってきても辞めてしまう。仕事は面白くなく、政治家にペコペコしなくては出世もできない。霞が関が凋落するのは必然である。

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

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