不審者検知に「ディフェンダーX」 京王線事件容疑者の映像を判定すると...

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   京王線車内で乗客を刺傷し放火した服部恭太容疑者(24)は、2週間前に東京・上野駅周辺で大量のライターオイルを購入していた。そのとき対応した店員は、「最も大きい350ミリリットル缶を10本も買うのはちょっと珍しかった。めがねをかけて黒っぽい格好してました」と話している。犯行時には、このほかに殺虫スプレー5本、刃渡り30センチのサバイバルナイフを持っていた。

  • 番組ツイッターより
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安住紳一郎「日本国内でも...」

   この8月(2021年)には、小田急線で乗客が刃物で切りつけられるなど、電車内の無差別襲撃事件が相次いでいる。いずれも乗客が逃げられないのを狙った凶悪な犯行だが、身を守るすべはあるのか。11月3日の「THE TIME,」が焦点を当てた。

   警視庁の元刑事・吉川祐二さんは「周りに関心を持っておく必要があります。イヤホンなども避けていただきたい。個人で身を守るほかに、犯罪を行おうとしている者を感知するシステムもあります」と話す。「ディフェンダーX」というシステムで、これがちょっとすごい。

   司会の安住紳一郎「ロシア政府の研究機関を母体とする企業が開発したもので、カメラ映像の人物のわずかな体の揺れなどから、攻撃性、緊張度、ストレスなど50の指標を解析し、不審者を検知します。ソチ五輪や伊勢志摩サミットでは実際に使われました。すでに日本国内でも、駅や公共機関、コンビニなどで700台が設置されています」

   金澤雄介ディレクターが映ってみると、緑色の枠で囲まれたが、不審者と認識されると赤枠で表示される。実際に、犯行前に渋谷をうろつく服部の映像を解析してみると、果たして赤枠で表示された。「ディフェンダーX」は服部を危ない男と認識したのだ。警察が使用していれば、この段階で職務質問できていたかもしれない。

   安住「テクノロジーで事前に犯罪を防止できる時代になってきているということです。超監視社会になることには抵抗がありますが、防犯のメリット、プライバシー侵害のデメリットの両方を、面倒ではありますが、考えいかなければならないということでしょう」

   1台250万円というから、今後はあちこちに設置されそうだ。

(カズキ)

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