2024年 4月 16日 (火)

カーリング女子日本代表の強み 「スッキリ」が注目したポイント

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   北京五輪の女子カーリングで、日本代表のロコ・ソラーレは12日(2022年2月)のデンマーク戦、ROC戦で、2試合連続の大逆転劇の結果、対戦成績を3勝1敗とした。スキップの藤澤五月選手(30)は、「追い込まれた私たちは強い、っていうのは、みんな知っているんです」。14日の「スッキリ」が伝えた。

   カーリングは10カ国が出場し、上位4チームが準決勝に進出する。日本は初戦のスウェーデンに5-8で敗れたが、カナダに8-5で快勝。1勝1敗でこの日の2試合に臨んだ。

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大逆転劇を演出

   デンマーク戦の勝負の山場は、日本が1-2でリードされた第4エンドにやってきた。狙うのは、デンマークの最も中心に近い黄色の№1ストーン。司令塔の藤澤が最後の一投を円の右寄りに滑らせる。デンマークの№1ストーンに当てて押し出し、日本が2点を奪い、総得点を3-2と逆転した。恒例の「モグモグ・タイム」では、ドラ焼き、バナナ、梅干しで英気を養った。

   しかし、後半はデンマークが反撃。第7エンドで、最終ショットを中心に割り込み2点を奪い取って6-4と再びリード。この差が詰められず5-7の2点差のまま、勝負は最終第10エンドにもつれこんだ。デンマークは№1ストーンと№3ストーンを中心近くに置き、日本は最後の一投で、これを同時にはじき出さないと、敗北が決まる。藤澤が左寄りに投げた赤ストーンはスルスルと円の左にあった№3黄色ストーンをはじくと、そのまま右へ反転して№1黄色もはじき出した。ダブルテイクアウト。残った赤いストーンは3つ。「最後の最後でスーパーショット」と実況アナが叫んだ藤澤の一撃は、一気に3点をもぎ取り8-7とする大逆転劇を演出した。「ああいうショットを投げるっていうのは、大会始まる前からイメージして練習してきた」。藤澤はさらりと言ってのけた。

   8時間後のROC(ロシア・オリンピック委員会)戦も、逆転だった。実質的に勝負を決めたのは、日本が2-5と大幅にリードされた第7エンド。第5投が終わった時点で、円(ハウス)の中にはROCの赤いストーンが2つだけ。3番目の吉田知那美選手(30)が投げた黄色ストーンは、手前にあった黄色ガードストーンを押し出して、円内の赤ストーンをひとつ、はじき出した。この一投が、3点差と追い詰められていた日本へ、流れを一気に引き寄せた。これを受けた藤澤のラストショットが、左外側を回って円内に入り、3点を一気に獲得し総得点を5-5の同点に。一気に波に乗った日本は、10-5で大勝した。

   「I am a good curler. I have confidence!」(私はいい選手だ。自信がある)。藤澤選手の右手の甲に書いてある文字が昨日、世界カーリング連盟のSNS投稿欄に紹介された。「人生最高のおまじない」なんだそうだ。

   日本は現在3勝1敗で2位。きょう14日は、中国、韓国と対戦する。

(栄)

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