2024年 4月 19日 (金)

旧統一教会被害者弁護士ら会見 同席の元信者女性が語った内容 (モーニングショー)

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   安倍晋三元首相の銃撃死亡事件で、容疑者の供述から浮かび上がった「宗教団体に対する積年の恨み」とは何なのか、13日(2022年7月)の「モーニングショー」はパネルや映像を使って解析に力を入れた。

   供述から、容疑者は韓国にルーツを持った旧統一教会・現世界平和統一家庭連合の関連組織に安倍元首相がビデオメッセージを寄せていたことから、元首相を襲ったのだという。捜査関係者によると、容疑者は母親が旧統一教会に入信し、献金によって経済破綻、家庭崩壊に追い込まれたとも語ったそうだ。

  • 「モーニングショー」番組サイトより
    「モーニングショー」番組サイトより
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旧統一教会側は会見で「献金はご本人の心情に基づいて」と説明

   信者多数の合同結婚式で知られる、この教団について、被害対策にあたる全国霊感商法対策弁護士連絡会がきのう都内で会見を開いた。衝立で姿を隠して出席した元信者の女性も「母親が通うようになってから家のことすべてが統一教会の教えにかわった」と話した。

   女性は21歳のとき「どんな国の人であっても断ってはいけない」と結婚させられ、合同結婚式に。相手は2歳下の韓国人。家も職業も親もなく、中学中退。3年後には日本で暮らしたが、「気に入らないことがあると殴る蹴るでした。教会に相談すると『サタンがとりついている。あなたの信仰が足りないためだ』といわれました」という。彼が日本の永住権ほしさに結婚したのだと知り、離婚した。

   教会からは再婚を勧められ、また韓国人相手に合同結婚式。その男にクレジットカードを使い込まれ自己破産させられる事態に耐えられず離婚した。その後は教会から接触はないが、今もまだ信者の母親が今度は自分の孫に信仰を強制し始めたという。

   女性は「(銃撃事件の)容疑者がしたことは何一つ正しいとは思わないが、人生を統一教会により破綻させられた身としては苦しい心情です。統一教会は人生を破壊します」と語った。

   一方、旧統一教会側はおとといの会見で「献金はご本人の心情に基づいてされていると受けとめている」「コンプライアンスの徹底を進めてきた」と強調した。被害対策の弁護士連絡会は教会が1冊を3000万円で信者に売ったという本を掲げ「信者の財産は丸裸にされます」と、霊感商法や信者献金が今も続いていることをきびしく告発した。

   浜田敬子(元AERA編集長)「(容疑者が)家庭崩壊を恨んで、20年にわたり計画していたとは驚き。私の知る政界関係者がこの団体の宗教活動に複数の国会議員がかかわっているとFacebookにあげている。政治との関係は見直されなかったのか」

   司会の羽鳥慎一「だからと、事件を起こしてよいわけではないが、こういう被害の状況があったということです」

   多くのメディアも世相も銃撃事件の感情面に傾きがちな中で、「モーニングショー」の、冷静で意欲的な企画だった。

(あっちゃん)

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