<1年前のワイドショー>仮装ジョーカー男事件の教訓とは

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   <1年前のワイドショー>昨(2021)年10月31日のハロウィンの夜、京王線の電車内で、映画「バットマン」の悪役ジョーカーの仮装をした24歳(当時)の男が刃物で乗客男性を刺し、ライターオイルを車内に撒いて火をつける事件が起きました。刺された男性は一時意識不明の重体となり、男女16人が重軽傷を負いました。

   男は、緊急停車した国領駅で逮捕されましたが、「死刑になりたかった」、小田急線の無差別刺傷事件(同年8月、10人負傷)を参考にした、とも供述していました。

  • 鉄道内事件の対応策とは(写真はイメージ)
    鉄道内事件の対応策とは(写真はイメージ)
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別の事件も相次ぐ

   (J-CAST)ワイドショー通信簿の「また電車で『刃物&火』男 安全確保策はお手上げ状態?」(2021年11月1日、日テレ系「スッキリ」)によると、同じ車両だった男性が「(犯人は)たばこを持っていて、前に座っていた人が注意したか何かで、刃物を持っていることに気付いた。『危ない』とか『逃げろ』とかいう声がいっぺんに押し寄せてきた」と、緊迫した様子を語っています。

   火の手が上がった生々しい映像も衝撃的でした。「見ているだけで息が苦しく... 安住アナ、京王線事件の『映像』で注意喚起」(同日、TBS系「THE TIME,」)では、司会の安住紳一郎アナが「見ているだけで息が苦しくなりそうですね。苦しい人はなるべく見ないようにしてください」と注意喚起したとあります。

   「(略)似た事が起きたら、どうすれば? 専門家回答に加藤浩次『パニック状況ではできない』」(同2日、「スッキリ」)は、鉄道・交通コンサルタントの阿部等さんが「お客様からの通報だけが頼り。非常通報装置を使い、冷静沈着に、状況の情報を運行側に教えてほしい」としたのに対し、加藤浩次さんは「刃物とオイルとライターを持った人間が歩いて来たら、無理だと思うのですが」と指摘していました。

   連鎖するかのように、この後も電車内の事件が相次いで報じられました。「(略)今度は二子玉川駅付近でカバン叩きつけ男」(同5日、テレビ朝日系「モーニングショー」)は、東急大井町線で男が大声で叫んでカバンを叩きつけ、乗客が逃げまどったと報じています。また、「『電車に刃物男』からどう身を守る?(略)」(同8日、フジテレビ系「めざまし8」)は、JR京浜東北線で「刃物を持った人が乗っている」との通報で南浦和駅に緊急停車したとあり、また地下鉄東西線の門前仲町駅では千枚通しのような工具を取り出して騒いだ自称電気工の男が逮捕されたとあります。

   「また鉄道内事件、もし現場にいたら...(略)」(同9日、「めざまし8」)は、九州新幹線の車内で液体を撒いて火をつけた男が逮捕された事件を報じています。男は「京王線の事件を見てやった」といい、模倣したようです。

   公共空間で、他人を巻き込んで自分の欲求を満たそうとする犯行。社会的な病巣は、益々増えていると感じます。

(コムギ)

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