展開が楽しみな木村拓哉主演の月9ドラマ「風間公親―教場0―」

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

   フジテレビ系の月9ドラマ枠で、4月10日から放送されている「風間公親―教場0―」を見ました。

   このドラマはシリーズ物で、風間公親(木村拓哉)が、神奈川県警の捜査1課の、教師役として若い刑事の指導をしながら、実際の事件を解決していくものです。(この原稿はネタバレを含んでいます)

   今回の新人刑事は瓜原潤史(赤楚衛二)で、所轄で優秀な成績を収め、捜査1課に配属されました。

   事件は、工場の社長(市原隼人)の、幼い娘がひき逃げにあいそうになった所を、母親がそれをかばって自分がひかれたものです。

   その犯人を、幼い娘が覚えていて絵に描きました。

   それで、犯人が特定されましたが、証拠不十分で検挙に至りませんでした。

   工場の社長(市原)は、その後何回も犯人のもとを訪れ、自首を迫りましたが、犯人は応じませんでした。

   我慢ができなくなった、社長(市原)は自分の工場で密かに作った、精巧な模造銃を持って犯人の所へ行き殺害しました。

   捜査に来た風間(木村)は瓜原(赤楚)に「何でも、アレルギーの源になる」と言います。

   瓜原(赤楚)は娘が火薬アレルギーであることに気付き、捜査の過程で、風間(木村)と社長宅を訪れた時にアレルギー反応を自分に対して示したことは、瓜原が、その直前に母校の警察学校を訪れて、射撃訓練をしたからだとわかりました。

   工場に捜査に訪れた時、社長(市原)が犯人を銃で撃った直後だったために娘が同じ反応を示したことに気付き、それを指摘すると、社長(市原)は犯行を認めました。

   逮捕された社長は、以前に自宅で朝食を食べている時に、逮捕を察知して娘に何かあったら、自分を「待っててくれ」と言っていましたが、逮捕された時、ひき逃げ事件以来口をきかなかった、幼い娘が「待っている」と涙を流しながら言いました。

  • フジテレビの「風間公親 教場0」番組ツイッターより
    フジテレビの「風間公親 教場0」番組ツイッターより
  • フジテレビの「風間公親 教場0」番組ツイッターより

風間(木村拓哉)の冷たさと瓜原(赤楚衛二)の温かさが対照的

   この作品の木村拓哉は、捜査にかけては一流で、常に言葉少なく冷静な役を演じています。

   これに対して赤楚衛二は、一応は優秀で優しい新人刑事を好演しています。

   その瓜原(赤楚)に対して、風間(木村)は捜査のためには「その優しさは必要ない」と言い切り、交番勤務への異動希望を出すように言います。

   風間(木村)は、冷たい中にも新人をちゃんと育てたいという気持ちをもっています。瓜原(赤楚)は、新人だから、簡単に怒る所もありますが、風間(木村)に応えようとしています。風間(木村)の持つ冷たさと、瓜原(赤楚)と(本当は幸せな家族を持って穏やかに暮らしたい)社長(市原)の持つ温かさの対比が、このドラマの軸になっていると思います。

   このドラマのPRも、相当されていて、そのことも、このドラマが高視聴率をとっている原因の1つだと思われますが、その中でも風間(木村)が無口でずーっと黙っているのも、冷たさの表現だと思いました。

   この作品が、どういう方向に我々を、つれて行ってくれるかが、楽しみです。

渡辺弘(わたなべ ひろし)
渡辺 弘(わたなべ ひろし)
1952年生まれ。東京大経済学部卒業。1976年に日本テレビに入社し、制作局CP、ドラマ制作部長として番組づくりの現場で活躍。編成局長、制作局長、取締役報道局長、常務・専務を歴任した。「マジカル頭脳パワー!!」「THE夜もヒッパレ」「「スーパーJOCKEY」「24時間テレビ」などヒット番組をプロデュースした。 現在は「情報経営イノベーション専門職大学」客員教授。映像会社「2501」顧問。
姉妹サイト