「おすぎとピーコ」の老々介護とその後 識者が訴えた注意点とは(モーニングショー)

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   78歳の妻が長年介護してきた夫に怒鳴られてモップで殴り、死なせる事件など「老々介護」を考えさせる事件が続発する現状を、24日(2023年4月)の「モーニングショー」が考えた。双子タレント「おすぎとピーコ」の2人の現状も取り上げた。

  • 介護の専門家への相談の重要性が指摘されている
    介護の専門家への相談の重要性が指摘されている
  • 介護の専門家への相談の重要性が指摘されている

「早めに専門家に相談してほしい」

   体調を崩した「おすぎ」(78)の介護のため「ピーコ」(78)が一時同居したが、現在は別々の施設で生活している。「女性セブン」によると、2021年夏ごろに、おすぎの体調が変化した。集中力が散漫になり、記憶力が低下するなど認知症の初期症状が始まったため、その秋にピーコが同居した。「おすぎの具合が悪くなっちゃって、嫌だけど、私が面倒見てやらないとだめなのよ」。介護を始めたところ、ピーコも記憶力が低下、感情の起伏が激しくなった。「今すぐ出ていけ」とおすぎに、声を荒げることもあった。

   22年2月ごろに同居を解消。おすぎは高齢者施設に入った。ピーコはひとり暮らしになったが、調子が悪いと部屋からずっと出てこないこともあり、室内にゴミがたまり、身の回りのことができなくなっていった。今年になって、ピーコもおすぎとは別の施設に入ったという。

   ネットでは、「ひとごととは思えない。将来の自分のようだ」「私も親が高齢なため、他人事とは思えない」との声が相次いだ。ジャーナリストの新郷由起さんは言う。「関係が強いご夫婦とか兄弟の場合、飛行機の両翼のように片方がしぼんでしまうとバランスが取れなくなって、急激に状況が悪化するというのが老々介護の場合によくあること」。

   淑徳大学総合福祉学部の結城康博教授は、「軽い認知症の方が介護をすると、なかなかご自分の症状に気が付かずに進行することがある。早めに専門家に相談してほしい。老々介護の場合、外のサービスを使わずに、自分たちだけでやっていけると思う人が少なくないが」。

   玉川徹(テレビ朝日社員)は「自分の両親は90歳と80代後半ですが、先月母が骨折をして入院。退院したが前のようには歩けない。2人暮らしである意味完結しているが、今後どうするか考えると。施設に入ってもらいたいが、両親としては住み続けた家、難しい」。

   一方で、事件が起きた。先週水曜日に千葉県野田市で、妻(78)が自宅で、夫(84)の頭や顔・両手をハンディーモップで複数回殴った。夫は病院に運ばれたが1週間後に死亡した。近所の人によると、逮捕された妻は、「お父さんが認知症でたいへん」との話を以前からしていて、2カ月前に「たたかれるのよ」と青いあざのある腕を見せ「痛いし怖いし、いやになっちゃう」。4、5年前から男性の怒鳴り声が聞こえるようになり、2、3年前からは女性の怒鳴り声も聞こえ、たまにお皿が割れるような音も。自治会に入っておらず、近所からは孤立しているようだった。結城教授は「こうしたケースは珍しくない。介護している方は、だんだん追いつめられるので、たいへんだなと思ったらすぐに専門家に相談してほしい」

(栄)

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