「線状降水帯」今年度の発生すでに17回 「発生情報」出される前に備えを(ZIP!)

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   梅雨本番で、ここ数日は九州地方を中心に「線状降水帯」が出現、大雨を降らせている。この「発生情報」が出た時、私たちはどう行動すればいいのか? きょう4日(2023年7月)の「ZIP!」が、「?よミトく!」コーナーで特集した。

  • 「降ってから確認」では遅い
    「降ってから確認」では遅い
  • 「降ってから確認」では遅い

水卜アナ「普段から、どう行動するか決めておく」

   きょうの午前中も、九州南部には「線状降水帯発生情報」が出ている。

   司会の水トあさ美は、「きのう(3日)線状降水帯発生情報が出された熊本県益城町の状況を振り返ります」。益城町では先週から断続的に雨が降り、きのう午前零時半ころに「大雨警報」、午前1時半ころに「洪水警報」が出た。同午前4時ころに益城町を流れる岩戸川は、堤防を乗り越えかねないばかりに増水していた。さらに、気象庁は同午前6時半ころ「線状降水帯発生情報」を発表。

   きのうの「ZIP!」でも水トアナは同情報を発表、「同じ場所で非常に強い雨が降り続いています」。その1時間後に、「ZIP!」は岩戸川が氾濫する映像を放映した。「つい5分前の様子ですが、茶色く濁流が流れています」。

   益城町ではきのう午前0時47分現在で、7月の観測史上最大となる、1時間雨量80ミリの猛烈な雨が降った。「岩戸川と木山川が氾濫しました」(水ト)。

   気象庁によると、今年度発生した線状降水帯は全部で17回。6月2日には、静岡県で4回、高知県と愛知県でそれぞれ2回など6県で11回発生し、6人が死んだ。その後も鹿児島県や熊本県で6回発生した。 水トアナは「気象庁は線状降水帯が発生する恐れがある場合、その予測情報を発表して、備えを促しています」。

   「予測」情報は、17回のうち16回出されているが、どう生かせばよいのか。

   東京大学大学院の松尾一郎・客員教授は「発生するかもしれないという前提で、逃げ場所、逃げ時を事前に確認しておく」。

   線状降水帯発生情報は、警戒レベルで言うと、「4避難指示」「5緊急安全確保」で出される。水トアナは、「予測情報は必ずしも発表されるものではありません。普段から、浸水リスクを確認して、大雨警報や土砂災害警報などの情報で、どう行動するかを決めておくことが重要です」。「降ってから確認するのでは遅い、ということがわかります」。

   このあと「ZIP!」では、8時過ぎにも、大雨が続く鹿児島市などの様子を報告した。鹿児島市など3市では「避難指示」を発令、九州南部では午前中にかけて「線状降水帯発生」のおそれがあるとした。小林気象予報士は、「川が増水し、その川が大きな川に流れ込み、大きな川があふれると甚大な被害になる。今後の情報に気を付けて」

(栄)

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