事件の経緯とシンドラー社の対応

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シンドラー社製エレーベーターでのトラブルが相次いで明らかになるにつれて、同社の説明は次第にそのニュアンスを変えてきた。JINビジネスニュースでは、事故発生からの同社の説明を一覧にまとめた。

シンドラー社対応一覧

6月3日 事故発生も連絡取れず

港区「シティハイツ竹芝」のエレベーターで死亡事故。区はシンドラー社に問い合わせたが、連絡が取れなかった。

6月4日 区の面会要請拒否

区と連絡が取れたが、シンドラー社は面会要請を拒否。区幹部は「諭しても、反応をいただけない」

6月5日 「捜査に影響する可能性がある」

港区は不安を抱える住民への説明会を開いた。約100人が集まったが、シンドラー社は出席を拒否。
出席していた武井雅昭区長が同社の担当者に携帯電話で連絡しても「捜査に影響する可能性がある」と態度は変わらなかった。

6月5、6日 「一切コメントできない」

JINビジネスニュースの取材に「捜査が進展するまで、報道関係者には一切コメントできない」

6月6日 住民説明会に2度欠席 報道陣には沈黙

区が要請を続けたが、住民説明会にまた出席せず。告別式には参列。
報道陣に対しては沈黙を守る。

毎日新聞のインタビューで東工大で同社のエレベーターの不具合について「一切コメントできない」と話した。(6日毎日)

呉市坪ノ内町のエレベーターがトラブル。点検の結果、扉の開閉を制御する扉上部のゲートスイッチの接触不具合が原因と判明、調整した。
シンドラー広島支社は、市住宅課に対し、故障個所の状況と再発防止策施工について口頭で説明(10日毎日)

6月7日「捜査に全面協力している」

都が7日に建築基準法に基づいてシンドラー社の技術部門の幹部職員から事情聴取。シンドラー社は同社製エレベーターの設置個所のリスト提出を拒否。
港区は「安全性などに問題はないのか」と電話で説明を要求。しかし「死亡事故などの対応で手が離せない」と、具体的な回答をしない。
家宅捜索(業務日誌、故障記録日誌、不具合報告書など書類約150点を押収)が始まってから1時間後に担当者2人が「捜査に全面協力している」とする社長名のコメントを読み上げた。(社長は捜査中のため姿を見せず)
「シンドラーはエレベーター業界で世界第2位であり、製品は業界の高い基準で設計されている」「シンドラーが14カ月以上保守をしていないエレベーターで起きた事故」という表現も。

共同通信の7日のインタビューで、スイス・エビコンのシンドラー・グループ本部は「(シンドラー日本の家宅捜査について)承知していない。事故については捜査が終了し、原因が判明するまでコメントできない」と答えた。
また「これまでに今回と同様の事故があったかどうか」という質問について広報部は「東京の事故原因が分かるまではコメントできない」とコメント。(7日共同)

6月8日 「設計に起因する死亡事故は起きていない」「捜査には全面的に協力」

シンドラー・グループ本部のツィンマーマン副広報部長は、毎日新聞の取材に対し、「事故原因が分かるまでは何もコメントできない」と述べた。同副部長は「事故が起きたことは、とても残念に思っている。なぜ事故が起きたのか、我々も分からないでいる」(毎日8日)

スイスのシンドラー・グループ本部が、港区のエレベーターが「1年以上、シンドラーの保守点検を受けていなかった」との声明。さらに「これまで設計に起因する死亡事故の記録はない」とし、設計や構造に問題はなかったとの見解を強調。(9日共同)

シンドラー・スイス本社のイボ・ツィンマーマン広報担当副部長が、時事通信の電話取材に応じ、次週に最高責任者を含む同社幹部のいずれかが東京を訪れ記者会見を開く予定だと明らかにした。警視庁による原因解明に向けた捜査にも「全面的に協力する」(9日時事、その他マスコミも)

6月9日 「本社幹部が来日」のコメント 幹部は国交省に篭城

「シンドラーエレベータ」のグループ本部のツィンマーマン広報副部長は9日、同グループ幹部が訪日し、東京で記者会見するとコメント。

同日、国土交通省に事情聴取されたシンドラーエレベータの幹部が「身の危険を感じた」と110番、警察官がかけつけるという騒ぎを起こす。

6月10日 「ドアの安全装置の接触不良」と説明

今月はじめに福岡県でシンドラー社製のエレーベータートラブルがあり、同社は「ドアの安全装置の接触不良」と説明したことが明らかになった。(10日西日本新聞)

日立市田尻町の県営田尻浜アパートのエレベーターで母子三人が閉じ込められる事件があり、10日住民説明会が行われた。シンドラー社は欠席(11日毎日)

6月11日 「迷惑をかけた」

滋賀県のエレベータを県が点検。シンドラー大阪支社は「入居者の方にご迷惑をおかけした。安心して使ってもらえるよう、今後も対処していきたい」。(11日京都新聞)

6月12日 日本法人社長が初めて会見 事故との関係を否定

ケン・スミス社長らが死亡事故以来初めて記者会見。「事実確認に重点を置きすぎたため情報開示が遅れて、遺族や住民の皆さまらにお詫び申し上げます」と初めて謝罪。
しかし、「シンドラーは安全と品質に最大限の配慮をしている。不具合の通報は保守・管理会社に入る。保守・点検作業による適切な作動の確保が非常に重要」とし、これまで通り“事故について当社は関係ない”という立場を示した。
「今後はできるだけたくさんの情報を提供したい。次回の説明会には出席する予定だ」(スミス社長)

那覇市内の沖縄都市モノレールの駅で3回、シンドラー社製エレーベーターがトラブルを起こしていたことについて、沖縄県はエレベーターのドアのロックがうまく掛からなかったため安全装置が働き、停止したままになったとするシンドラー社側の調査結果を公表(12日時事)

6月13日午後 本社責任者が会見 対応の遅れのみを謝罪

来日中のスイス本社幹部と社長らが亡くなった市川大輔さん宅を訪れたが、遺族は面会を拒否(14日読売)

シンドラーグループのエレベーター事業の最高責任者、ローランド・ヘス氏は同日午後、港区役所を訪ね、「事故当初の対応が遅れたことを申し訳なく思う」「エレベーターに対する恐怖や不安感を住民や区民に与えたことにおわびする」と武井雅昭区長に陳謝。

6月13日夜 住民説明会に初出席 最高責任者は欠席

ケン・スミス社長ら幹部が区が開いた現場マンションの住民説明会に初めて出席し、情報開示の遅れなど当初の対応の悪さを謝罪。
スイス本社の最高責任者ローランド・ヘス氏は出席せず、住民からの不満が相次ぐ。
シンドラー社幹部は事件現場を訪れ献花。

北側国土交通相は13日の閣議後会見で、原因究明のため製造元の「シンドラーエレベータ」のスイス本部幹部らから近く話を聴く予定であることを明らかにした。(13日毎日)

6月14日 6回のトラブル認めるも「メンテナンス上の瑕疵は否定も肯定もしない」

八王子市の文化施設で起きたトラブルについて、点検したシンドラーエレベータ社の技術者が「こんなことは絶対あり得ない」と話し、原因は不明だと説明していたことが14日判明(14日時事)

シンドラー社製エレベータの入札価格が都が設定する最低制限価格と一致することについて、シンドラー社は「資材のストックや、据え付け工事をする業者の協力で安くできる」と説明。(14日朝日)

シンドラー・スイス本社エレベーター事業の最高責任者のローランド・ヘス氏らが国交省を訪れ同社の対応などを説明、その後記者会見。扉が開いたままエレベーターが昇降したトラブルが、千葉県浦安市など4箇所で計6回あったことを発表。
ケン・スミス社長は、「真の原因を言及するのは時期尚早。製造上の責任や特定の機種のメンテナンス上の瑕疵(かし)の有無は否定も肯定もしない。調査結果が出るのを待つだけだ」と述べた。(15日読売)
同社は「広島県のケース以外は、設置から約8年過ぎてから不具合が起きており、経年劣化も考慮して原因を調べている」とコメント(15日西日本、毎日など)

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