2024年 4月 26日 (金)

「風俗関係者を貶めるもの」 市議の「セクハラ騒動」に意外な応援団

   東京・東村山市の薄井政美市議(44)=地元のチカラ(会派)=に女性同僚議員らから「辞職勧告を求める請願」が市議会へ提出された。薄井市議はネット上で風俗店を紹介する動画サイトで「キャスター」として以前活動しており、当時の発言が「セクハラ」に当たる、とするものだ。ところが今度は、「風俗関係者を貶めるもの」で「辞職を求めるのは職業差別だ」と薄井市議の「応援団」も登場し、ちょっとした騒動になっている。

「人妻はカラダをほめろ」は「超セクハラ」

辞職勧告を求める請願を提出されている薄井・東村山市議のホームページ
辞職勧告を求める請願を提出されている薄井・東村山市議のホームページ

   請願は、2007年6月中旬に2回、いずれも朝木直子・東村山市議(39)=草の根市民クラブ=が紹介議員となり提出された。1回目の請願は、動画上の「セクハラ発言」を問題視し、市の男女共同参画条例に違反している、と指摘した。2回目の請願は、セクハラには触れず、「(薄井市議の)選挙公報に前職は出版社社員とだけ記され」と指摘し、「性風俗業界の女性求人誌を発行している出版会社(編集部注:サイトも運営)の社員であることを知った市民は、薄井議員に主権者としての権利を信託するであろうか。答えはノーであり(略)」と「『人物』『経歴』を『詐称』と言えるほど美化して当選した(略)」と非難している。いずれも薄井市議に辞職勧告を出すことを市議会に求めている。

   朝木市議は「東村山市民新聞」の編集長も務めており、新聞のサイト上でも薄井市議を批判している。薄井市議が登場する字幕入り動画を静止画像で貼り付けるなどして紹介。問題視している薄井市議の発言は「人妻はカラダをほめろ」「オマタのバリアフリー化」「デリヘルチェンジは3回まで」などだ。同新聞の発行人は、矢野穂積・同市議(59)=草の根市民クラブ=が務めている。

   薄井氏は07年3月末付けでサイト「マンゾクTV」の運営会社を退職した。4月22日投開票の市議選で初当選した。サイトは日替わりで内容が更新されるが、以前の内容も閲覧可能(現在では約3カ月前まで)なため、市民新聞のサイトでは「『超セクハラ』映像を『市議』任期開始後も、年齢、実名つきで顔まで露出し、公然とネット公開!」と指摘。さらに薄井市議を支援する内容のサイトを意識してか「当方が問題にしているのは市議選立候補以降の薄井さんの立候補の方法および『市議』としての言行ですが、お仲間の売買春まで肯定する性風俗関係者らが『前歴を問題にして辞職させようとしている「職業」差別だ』などとトンチンカンな反応!?」としている。

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