プリンセス・マサコ著者が講談社を批判

2007/9/21 18:54

   外務省と宮内庁が「内容が事実と異なる」と抗議し、その後講談社からの日本語版の刊行が2007年02月に急きょ中止された「プリンセス・マサコ」が、07年9月になって第三書館から改めて出版された。これを受け、著者のジャーナリスト、ベン・ヒルズ氏と第三書館の北川明社長らが2007年9月21日、東京・有楽町の外国特派員協会で会見を開いた。ヒルズ氏は、講談社による「検閲」があったとし、同社を批判した。

講談社を批判するベン・ヒルズ氏
講談社を批判するベン・ヒルズ氏

   同書は、06年にオーストラリアで出版。「雅子様は適応障害ではなくうつ病」「愛子様は体外受精によって生まれた」といった衝撃的な内容が話題を呼んだ。07年2月上旬、外務省と宮内庁が、事実無根で皇室を侮蔑する内容が含まれているとして、この本の著者と出版社に対して抗議、謝罪を求めた。ヒルズ氏は「謝罪するつもりはない」とつっぱねた。この時点で、日本語版が07年3月に講談社から出版される予定だったが、講談社はヒルズ氏の態度を問題視。2月16日になって講談社は「版元と著者との信頼関係を保つことはできない」と、出版中止を発表した。

   結局は、9月になって第三書館から「完訳版」が出版され、お蔵入りは免れた。それでも、ヒルズ氏の怒りは収まらないようで、「講談社は、勝手に原書から記述を149ヶ所も削除しました」などと主張した。

   一方、第三書館の北川明社長は、「プリンセス・マサコ」の新聞広告の掲載を大手6紙に断わられたことへの不満を訴えた。

   同書は、日本に先立って台湾で出版され、すでに5万部を売り上げてベストセラー入りをしている。会見にも複数の台湾人記者が出席し、関心の高さを物語っていた。中国、インドネシア、トルコ、ポーランド、ルーマニアでの出版計画も進行中。日本国内でもすでに3万部を印刷、実売は1万部程度とのことだ。

プリンセス・マサコ―完訳 菊の玉座の囚われ人
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