2024年 4月 19日 (金)

民主公認候補の本、新聞記事のパクリだった タイトルが「デッチあげ許せん!」

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   2007年12月に全国の書店で発売された「デッチあげを許さない 志布志選挙違反事件の真実」という書籍が、南日本新聞の記事をパクッたものであることがわかった。著者は、前民主党衆院議員で弁護士の辻惠氏(59)。実は単行本にするには分量が不十分だったため、出版社側が無断で南日本の記事を使い完成。辻氏も最終確認をした、というものだった。出版社は盗用を認め謝罪、回収することにした。しかし、辻氏本人は南日本新聞が事務所や出版社を通じ説明を求めても、未だに何の連絡もして来ないのだという。

少なくとも10数カ所で記事とほぼ同じ表現

<blockquote>[キャプションを入れる]</blockquote>
辻氏のウェブサイトには、現在も著書の宣伝が掲載されている

   「志布志選挙違反事件」とは、03年4月の鹿児島県議選で公職選挙法違反に問われた12人にアリバイがあったにもかかわらず、警察の強圧的、誘導的な取調べでウソの自白をさせられ、犯行が「でっち上げ」られた、というものだった。著者の辻氏は国会議員時代にこの事件に興味を持ち、何度か現地を訪れ調査。国会でも議題に取り上げたことから今回の本を書くことになったようだ。

   しかし、この事件を追い続けていた南日本の記者が07年12月20日過ぎに本を入手。読んでみると南日本の記事に酷似したものが多数見つかった。南日本新聞の08年1月8日付けによると、盗用された記事は、

「(連載の)『買収のシナリオ』(3回)と『捜査暴走の闇』(10回)。同書の少なくとも10数カ所で、南日本新聞からの引用を明記しないまま、県警捜査員や事件関係者の談話などが記事とほぼ同じ表現で記述。無罪判決時の号外紙面や、解説、識者談話を載せた朝刊紙面も無断転載」

   されたのだという。

   南日本新聞はJ-CASTニュースの取材に対し、

「過去にも盗用騒ぎがあったが、ここまで酷いのは初めてだ」

と話した。例えば、新聞記事では会話の部分である「」(かぎ)を外して説明風の文章に変えたり、新聞の文章の「~だ」「~である」という終わり方を会話風にしたり。さらに、引用という文字は使わずに、

「南日本新聞もこの事件については取り上げていた」

と誤魔化していた。

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