国際投信投資顧問が運用する国内最大の投資信託「グローバル・ソブリン・オープン」(グロソブ)は、2009年1月期決算の分配金を1万口あたり10円減らして30円(課税前)とすることを決めた。1月19日に明らかにした。世界的な金融危機の影響で、欧米で政策金利が低下したことや急激な円高で分配金の原資が減ってきたため。分配金の引き下げは8年ぶり。
「グロソブ」の運用残高は約4兆5000億円で、約160万人が保有している。欧米の国債などで運用、預金に比べて分配金の利回りのほうが高かったこともあって高齢者などを中心に人気だった。
債券部分は、期間が比較的長めの債券を保有していることから08年6~11月でもプラスを計上したが、かつてないドル安円高の影響で為替部分の損失が大きくなった。