2024年 4月 23日 (火)

「人には親切」「ウソはつかない」 京大が子供のモラル向上で提言

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   人に親切にする、ウソをつかない、法を犯さない、勉強をする――。京大が、子どものモラルについて取り組むとして、基本になる4つの提言を発表した。裏を返せば、この4つが守られていないということだ。

「学校や地域でモラル向上を目指す取り組みをしていく」

京大フォーラムのチラシ
京大フォーラムのチラシ

   京都大学は、子どものモラル低下防止について研究してきた成果を前出の4つの提言として、2009年7月13日に発表した。今後は、これらの提言を「基本モラル」として子どもたちに伝えるよう社会に呼びかけるとともに、フォーラムなどで議論して、具体的な解決策を考えていく。8月29日には、1回目のフォーラムを京大で開く予定だ。

   提言は、心理学者などで08年に発足させた「子どものモラルに関する研究委員会」(委員長・西村和雄京大経済研究所長)でまとめた。発表では、京大の松本紘総長も出席して、「子どもたちに何を伝えるかディスカッションしていただきたい」などと期待を示した。

   提言の狙いについて、研究委員会の西村委員長は、こう説明する。

「技術力や学力といった面で、日本の競争力を向上させるためには、目的を目指して集中できるようなモラルが必要です。つまり、ウソをついたり、怠けたりしていては、集中できないということです。仕事で、モラルがないと力がつかないし、信用が得られないのと同じことです。その意味で、モラルと学力は一対になっています」

   今後は、京大として、4つの提言を元に、学校や地域でモラル向上を目指す取り組みをしていくとしている。学校では、新学習指導要領で導入された道徳の教科で子どもたちに伝えてもらうことを望んでいる。

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