2024年 4月 26日 (金)

朝青龍が引退表明 協会の温情で解雇は回避?

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「事実上、解雇の内容に近いものではなかったか」

   朝青龍には引退する今の心境について質問が集まった。その際、本人が繰り返し話したのは、世間を騒がしたことには責任を感じていること、引退することでけじめをつけたい、ということだった。会見では終始、淡々とした口ぶりで、さばさばとした表情だった。だが、これまで相撲の取り組みについて「やるだけやったのか」と問われると、朝青龍は一転、「ふふふ」と少し笑って、目に涙を見せた。黄色いハンカチで目をぬぐいながら、横綱に上り詰め、25回優勝を達成したことは「誇りに思います」と語った。今後はちょっと休みたい、という。

   朝青龍の引退をめぐって、民放は夕方の情報番組ですぐさま取り上げた。とりわけ注目が集まったのは、朝青龍の引退が不本意なものだったかどうか、だ。

   日本テレビ「NEWS リアルタイム」に出演した、東京相撲記者クラブ会友・中澤潔さんは、理事会での議論が4時間にも及んだことを踏まえ、「会議の内容は事実上、解雇の内容に近いものではなかったかと思う」と推測する。ただし、朝青龍が相撲人気に貢献してきたことは事実だとした上で、「解雇で相撲界を終わるよりは自分から引退を申し出ることで、いわば温情の処置をとったのだろう」と述べた。

「解雇になると相撲の世界からの追放です。したがって、引退相撲を開くことも出来ません。おそらく秋に、10月頃に引退相撲の日程が決まっていると思います。最後の花道を飾ることができるのは同じ辞めるにしても、大きな違いがあります」

   一方、TBS「イブニングワイド」に出演した、東京相撲記者クラブ会友・山崎正さんも「なんらかの形で今日、理事長からの処分の決定があるのではないかと思っていました」と言う。引退に至ったのも中澤さんとおなじく、協会が温情をかけたのではないかとコメントした。ちなみに、引退には退職金があるが解雇には出ない。朝青龍の場合はその額、特別功労金などとあわせて1億4000万円とも推定されるという。

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