2024年 4月 25日 (木)

枝川二郎のマネーの虎
ギャンブルを民営化せよ 国や自治体がやる理由ない

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   大相撲の野球賭博騒動は日本中を揺るがした。しかし、野球賭博の何がいけないのかはいま一つ判然としない。ギャンブル自体は常日頃から堂々と合法的に行われているからだ。「暴力団の資金源になるからいけない」などという話もあるが、サッカーJリーグのスポーツ振興くじのtotoと、野球賭博に本質的な違いがあるわけではないのに、一方は奨励され、一方は犯罪とされる。これは前者には賭博罪の規定が適用されないことによる(正当行為とされるため)が、わかりにくいことこのうえない。

日本は世界第2位のオンライン・ギャンブル大国

   ギャンブルにはいろんな種類のものがある。まず世界でもめずらしい公営競技として行われている競馬、競輪、競艇、オートレース。次に宝くじとtoto。それからパチンコ。忘れてはならないのがパソコンで行うオンライン・ギャンブル。日本はアメリカについで世界第2位のオンライン・ギャンブル大国である。海外の胴元が行なっているオンライン・ギャンブルには問題が多いが、日本の警察が取り締まるのは困難なので現実にはフリーパスの状態だ。

   射幸心を煽るギャンブルが望ましいものでないのは明らかであろう。しかし、ギャンブルを愛好するのはいわば人間の本能であり、これを禁止するのは不可能だ。これには米国で禁酒法が飲酒を根絶できなかったことを思い出せばよいだろう。まして現代はパソコンがインターネットでつながっていれば、「どこでも賭博場」となる時代である。われわれはギャンブルといかにうまくつきあうべきかを考えなければならない。

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